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E-1韓国戦から連続先発…横浜FM西村拓真「亮くんに比べたら疲れたなんて言っていられない」

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FW宮市亮の隣に陣取るFW西村拓真(右から3人目)

[7.30 J1第23節 横浜FM 2-0 鹿島 日産ス]

 日本代表の一員として全試合に出場したEAFF E-1選手権から中2日、FW西村拓真横浜F・マリノスでもキックオフのピッチに立っていた。「ビッグマッチに出られる喜びしか感じていなかったし、その責任を感じていた」。2位鹿島アントラーズとの天王山でも豊富な運動量を披露し、後半41分までのプレーで勝利に大きく貢献した。

 そんな西村にとって、この試合にかけるモチベーションはもう一つ大きなものがあったという。それは「亮くんに比べたら疲れたなんて言っていられない」というもの。ともに日本代表としてE-1選手権に参加し、27日の韓国戦で右膝前十字靭帯損傷の重傷を負ったFW宮市亮の存在だった。

 宮市は無念の負傷交代となった韓国戦の試合後、近しい選手に現役引退の意向をこぼしていた様子。その時点では正式な診断が下りていなかったが、かつて3度経験した大怪我の重みを自覚していたからだろう。それでも宮市はその後、復帰に向けてリハビリに取り組むことを決意。その裏にはファン・サポーターをはじめ、さまざまなメッセージを受け取ったからだとSNSに綴っている。

 韓国戦に先発していた西村もそんなメッセージを送った一人だった。「声がかけられなかったけど、メッセージを送った」という西村は「はずかしいので……」と内容こそ明かしはしなかったが、宮市への思いの一端を口にした。「亮くんに比べたらサッカーができるということが感謝だし、身近な人が一瞬でああいうことになってしまって、自分自身もあらためて考えさせられた。疲れたと言っていられないなと」。この日、疲れ知らずの連続先発を果たした西村を突き動かす思いがあったようだ。

 A代表での経験を通じて「全選手のクオリティーが高いし、意識が高い」と刺激を受けたという西村は宮市の負傷にも心を寄せて「日々感謝しながらサッカーをやっていきたい」と宣言。「まず自分自身は自分の仕事に集中する、自分の責任を果たすことが大事。それが亮くんのためになる」と決意を新たにした。

(取材・文 竹内達也)
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