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“等々力劇場”に屈した横浜FMマスカット監督「しっかりと支配したサッカーをした」

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横浜FMのケヴィン・マスカット監督

[8.7 J1第24節 川崎F 2-1 横浜FM 等々力]

 首位の横浜F・マリノスにとって、敵地等々力でのドローは上出来な結果だった。しかし、目の前にあった勝ち点1は最後の最後でこぼれ落ちた。

 それでもケヴィン・マスカット監督は試合後の記者会見で「簡単にクロスの対応をしてしまった、ブロックしないといけなかったとか、ファーのケアが足りなかったとかは結果論でしかない」と述べつつ、「自分が見た中でも今季ベストの内容だったんじゃないかというくらい、選手たちが素晴らしいパフォーマンスを表現してくれた」と選手たちを称えた。

 試合序盤から強度の高い攻防が繰り広げられ、見どころあふれる内容になった神奈川ダービー。前半25分、川崎Fが長い距離のパスをダイレクトでつないで先制点を奪うと、同アディショナルタイムには素早い中央での速攻から同点ゴールを決め、終盤まで1-1のまま試合が進んでいった。

 そのまま終われば勝ち点差11をキープできる横浜FMにとっては、ドローでも優勝に大きく前進する結果。ところが選手や主審に負傷者が相次いだことで生まれた後半アディショナルタイム9分、敵陣からのロングフィードでFW家長昭博に裏を取られると、ハイクロスからDFジェジエウにヘディングシュートを決められ、土壇場で敗れる形となった。

 しかし、試合後の指揮官は「率直な気持ちを言えば、もちろん感情的にはなるし、結果的に悔しい結果になった。しかし、そういう部分に関しては自分が全ての責任を負う」と切り出した上で、気丈に振る舞った。

「アウェーの地に来て、しっかりと支配したサッカーをした。勝ちにこだわるのは当たり前だし、負けようとしてフットボールはしていない。ただ自分たちのサッカー、内容が出た試合になった。自分が見た中でも今季ベストの内容だったんじゃないかというくらい、選手たちが素晴らしいパフォーマンスを表現してくれた。選手たちを誇りに思うし、このサッカーを自分は結果だけでなく、内容にもこだわりたい。自分たちの内容をした上で勝利に導くのが一番いい方法だが、難しいアウェーの地で素晴らしいサッカーをし、支配したサッカーを見せていた」

 その上でマスカット監督は「守備のところを見れば、前半は飲水タイムの後に相手のロングボールに対する対応がしっかりできたと思うし、逆に自分たちはそういうサッカーをせず、自分たちのサッカーを貫く、崩し切ってゴールを狙うところにこだわりを持ってやった」とこの日見せたスタイルに手応え。「これだけの素晴らしいサッカーを内容として表現してくれたので、分析をした上でいろんな部分が見えてくるものがあると思う。今日のことはまず明日の朝起きてから考えたい」と切り替えた。

(取材・文 竹内達也)
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