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鈴木優磨が決勝OG誘発!!岩政監督と歓喜の抱擁!! 鹿島が新体制初陣で6試合ぶり白星

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FW鈴木優磨が歓喜の抱擁

[8.14 J1第25節 鹿島2-0 福岡 カシマ]

 J1リーグは14日、第25節を各地で行い、鹿島アントラーズアビスパ福岡を2-0で破った。岩政大樹新監督の初陣で6試合ぶりの白星。今節試合中止だった首位・横浜F・マリノスとの勝ち点差を5に縮めて残るは9試合、奇跡の逆転優勝へ再スタートを切った。

 ここまで5試合勝ちのない鹿島は前節広島戦(●0-2)翌日の7日、今季から指揮を執っていたレネ・ヴァイラー前監督が退任。前監督の入国前に暫定指揮官を務めていた岩政監督が8日に就任し、これが初陣となった。対する福岡は新型コロナウイルスの感染者が相次いでいたため、前節のG大阪戦が中止。今月のルヴァン杯神戸戦2試合はベンチメンバー3〜4人(うち2人はGK)で戦っていたが、ようやく上限7人が揃った。

 Jリーグの実証試合に指定され、両チームのゴール裏サポーターに声出し応援が認められた試合は両者とも序盤からロングボールを蹴り合う展開。福岡はMFジョルディ・クルークス、鹿島はFW鈴木優磨が積極的にゴールに迫り、迫力のある攻防が繰り広げられた。

 そうして迎えた前半10分、鹿島がさっそく試合を動かした。中央を通す縦パスを有効に使いながら相手を押し込み、自陣左に落ちたMF樋口雄太が右サイドにロングフィードを送り込むと、DF常本佳吾が頭で中へ。これをニアサイドで受けた鈴木がDF輪湖直樹をかわしてサイドをえぐり、中央に折り返すと、これがMF平塚悠知に当たってゴールに吸い込まれた。記録はオウンゴールとなったが、大仕事を果たした鈴木はそのまま真っ先にベンチへ。岩政新監督と勢いよく抱き合った。

 福岡は前半21分、セットプレーから右サイドを攻め込むも、J・クルークスの折り返しは相手に阻まれる。また同27分、J・クルークスのクロスにファーサイドで反応したFWジョン・マリのヘディングシュートは左ポストに直撃。この跳ね返りを拾ったFWルキアンのクロスもGKクォン・スンテに阻まれ、なかなかゴールに迫れない。

 鹿島は前半29分、MF仲間隼斗のスルーパスを受けた鈴木がDF湯澤聖人との競り合いで倒れるも、ファウルを告げる笛は鳴らされず、鹿島サポーターからは大ブーイング。また同32分、輪湖のバックパスに詰めた鈴木がボールを奪い、そのままドリブル突破。後方からDF宮大樹に倒され、イエローカードを誘った。

 反撃に出たい福岡は前半45分、FWフアンマ・デルガドのハイクロスをジョン・マリが収め、振り向きざまのシュートで右CKを獲得。これをJ・クルークスがゴール前に放り込み、ジョン・マリがヘディングで合わせるもGK正面。ユニフォームを掴まれていたというフアンマの抗議も実らず、そのままハーフタイムを迎えた。

 後半開始時、福岡は輪湖に代わってMF柳貴博を投入。そこからはさらにオープンな展開となり、互いに縦に速い攻勢を続ける。鹿島は後半10分、鈴木からFW土居聖真にスルーパスが送られるが、福岡はルキアンのプレスバックで処理。同14分には速攻からMFアルトゥール・カイキが左に抜け出すも、クロスは惜しくも土居に合わなかった。

 福岡は後半21分、シンプルなクロスからフアンマがヘディングで狙うも、シュートは力なく枠外へ。鹿島は同23分、土居と鈴木の鮮やかな連係で右サイドを崩し、土居のクロスがファーサイドに通ったが、カイキのヘッドはわずかに左に外れた。同26分、鹿島は3枚替え。土居、樋口、カイキを下げてFWエヴェラウド、MF中村亮太朗、MF舩橋佑を入れた。

 引き続きゴール前へのシンプルなハイボールで攻撃を組み立てる福岡。すると鹿島はDF広瀬陸斗に代わってDF林尚輝を入れて3バックにし、最終ラインに厚みを加えた。その交代策も実って最後まで安定感を保つと、福岡のGKが攻撃参加した終了間際にカウンターからエヴェラウドが追加点。試合はそのままタイムアップを迎え、鹿島が岩政体制初陣を白星で飾った。


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データ提供:Opta
※大会の公式記録と異なる場合があります

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