beacon

横浜FMに今季初タイトルもたらす決勝ゴールも…西村拓真は辛口自己評価「正直物足りない」

このエントリーをはてなブックマークに追加

MF西村拓真が決勝ゴール

[2.11 FUJIFILM SUPER CUP 2023 横浜FM 2-1 甲府 国立]

 今季初タイトルを奪取する決勝ゴールを挙げた。しかし、横浜F・マリノスMF西村拓真は「勝ったことは素直にうれしいですけど、正直物足りない」と険しい顔で振り返った。

 J1王者は前半30分に先制に成功した。細かいパスワークから最後はFWエウベルがフィニッシュ。だがその後に勢いは続かず、同44分には追いつかれてしまう。1-1で前半を折り返すと、後半16分に王者の意地を見せたのは西村だ。FWアンデルソン・ロペスのシュートがポストを叩き、こぼれたところを冷静に押し込んだ。このゴールが決勝点。横浜FMは6度目のスーパー杯で待望のタイトル奪取となった。

「ロペスがいい形でシュートを打ったので、こぼれて当てるだけだったので、ラッキーゴールでした」。ゴール直後には雄たけびをあげた西村だが、試合後の取材エリアでは淡々と振り返る。個人の出来もチームの出来も「全然やりたいことができていない。強度も低かった」と評した。

「攻守においてのインテンシティの高さであったり、つなぎの部分であったり、そういうところも含めて、まだまだ全然よくないなという風に思っています」

 中盤や前線のメンバーは昨シーズンから変わらず。それでも「わかりあっている部分はありますけど、その中でももうちょっと工夫はできる」とさらなる高みを望む。17日にはJ1連覇を目指す長い戦いがスタート。「自分たちとの戦いでもあるので、そういうところをもう一回、自分も含めてもっと厳しく自分にやっていきたい。チームとしても積み重ねていきたいです」と気を吐いた。

 自身の目標は「一試合一試合に対して全力で臨むこと。そして、積み重ねることを意識したい」と語る。具体的な数字は「特にない」。そう言いつつも「1試合1点というのは常に目指しています。目の前の試合に対して毎試合(ゴールを)取る気持ちでいます」と鋭く眼を光らせた。

(取材・文 石川祐介)
★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2023シーズンJリーグ特集ページ

TOP