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「勝ち点1を取れたのは、優勝争いをしていくうえで重要」神戸は追いつかれるも前を向くMF齊藤未月

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今季、期限付きで神戸に加入したMF齊藤未月

[5.20 J1第14節 柏 1-1 神戸 三協F柏]

 首位をいくヴィッセル神戸は、敵地の柏レイソル戦で、エースFW大迫勇也の今季10ゴール目で幸先よく先制点を挙げた。リーグ2位の得点力を誇る神戸がこのままたたみかけるゲームになるかと思われたが、前半24分の先制点を最後に、シュートすら打てない展開を強いられた。

 ハーフタイムを経ても状況は変わらず、「後半は相手がくるのがわかっていましたし、風もこっちに流れている中で、結論から言ったら何もできなかった印象」とMF齊藤未月は振り返った。

 ボール支配率で柏に上回れるも、前後半を通して枠内シュートを打たせなかったが、オウンゴールというアンラッキーな形で追いつかれ1-1の引き分けに終わった。神戸は90分を通して前半に放ったシュート3本のみで、今季ワースト。「我々としてはよくなかったゲーム」「攻守にかみあわなかった」と吉田孝行監督は唇を噛んだ。

「間延びしたことで、セカンドボールを拾われる機会が増えたことも苦しくなった原因のひとつ」と指揮官は指摘する。齊藤も選手の距離感がよくなかったことを認める。

「守備に関しては自分たちも前から行って、蹴らせてセンターバックが競るみたいなシーンが多かったと思うんですけど、それを拾った後、間延びしている状態が続いてしまって、後ろと前が分断されている状態になってしまった」

 それでも勝ち点を持ち帰ることができたことを、「勝ち点1を取れたっていうのは、優勝争いをしていくうえで重要だと思う。ここで負けて崩れないっていうのが重要」と、齊藤はポジティブにとらえている。

「ダメだったで終わっちゃいけないって話はしている」と選手同士でも話したといい、「選手も考えますけど、監督も考えてくれて、明日から提示してくれると思うので、そういう意味も含めて、総合的に見ていい試合だったかなと思います」と、次戦へとつなげることを示唆した。

(取材・文 奥山典幸)
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