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エース細谷のゴールで柏先制も…大野の後半AT弾で湘南が追いつき“裏天王山”はドロー決着

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17位の柏はFW細谷真大がFW4試合ぶりゴールも18位湘南に追いつかれた

[7.8 J1第20節 柏 1-1 湘南 三協F柏]

 7日、J1第20節が各地で行われ、三協フロンテア柏スタジアムでは柏レイソル湘南ベルマーレが対戦。FW細谷真大のゴールで柏が先制するも後半ATに、DF大野和成の得点で湘南が追いつき、1-1で引き分けた。

 リーグ戦で9試合勝ち星に見放されている17位の柏は、今季加入後に左大腿直筋肉離れのため離脱していたDFジエゴが移籍後初先発を飾り左SBに。また、右SBにはDF土屋巧が起用された。MF高嶺朋樹が累積で出場停止中のボランチには、MF戸嶋祥郎が入った。

 アウェーの18位・湘南は、現在4連敗中で13試合勝利なしの状況。前節を最後に、得点ランキング5位(9得点)のFW町野修斗がホルシュタイン・キール(ドイツ2部)へと移籍し、2トップはFW{タリクとFW大橋祐紀のコンビに。累積で出場停止のMF石原広教の代わりに、MF小野瀬康介が右のWBに入った。
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 17位と18位による直接対決。4-4-2の2列目の左に入ったFWマテウス・サヴィオにボールが集まり、湘南ゴールに迫っていく柏。最初の決定機はセットプレーからだった。前半23分、サヴィオの左CKが湘南DFの頭に当たりそのままゴールに向かったが、ゴールライン上でMF茨田陽生がクリア。VARによる確認も行われたが、ゴールは認められなかった。

 それでも直後に柏が試合を動かす。27分、MF椎橋慧也の縦パスをサヴィオがスルーすると、裏に抜け出たジエゴにわたる。ペナルティエリア内のジエゴが中央に折り返したボールを、細谷が右足で合わせる。細谷の4試合ぶりの得点で、柏がスコアを1-0とした。

 前半終了間際、湘南は左CKを獲得すると、茨田のクロスをファーサイドで大野が合わせたが、GK松本健太の正面を突いてしまった。

 ハーフタイムに茨田に代えてDF杉岡大暉を入れた湘南は、杉岡を左WBにし、DF畑大雅が右WBへ。ボランチを2枚から1枚にし、アンカーにMF奥野耕平、2列目には小野瀬とMF山田直輝が並んだ。

 後半立ち上がり3分には、大橋が左サイドを突破し、クロスを入れると、逆サイドの畑が左足で合わせたが、枠をとらえることはできなかった。その後も、湘南が押し込む時間が続くが、シュートチャンスまでは至らない。19分に、左サイドから組み立てていくと、大橋が強烈なシュートを見舞ったが、GK松本のセーブにあった。

 後半20分過ぎには互いに積極的に交代枠を使う。柏はFWフロート、ジエゴ、MF小屋松知哉に代えて、MF落合陸、DF片山瑛一、MF山田康太を投入。湘南は、タリクと山田に代えてFW鈴木章斗とMF阿部浩之をピッチに送り込んだ。

 後半32分、GKソン・ボムグンからのロングボールで、大橋に入れ替われたDF立田悠悟が倒してしまう。今村義朗主審はそのままプレーを流すも、VARが介入、オンフィールドレビューの結果、立田にはレッドカードが提示される。

 直後のFKでは、杉岡の直接FKがクロスバーをたたく。こぼれ球を湘南の選手が押し込んでゴールネットを揺らしたが、押し込んだ選手のポジションがオフサイドと判定され、ゴールは認められなかった。

 数的優位に立った湘南は、MF永木亮太、FW石井久継と交代のカードを切って攻勢をかける。後半42分には杉岡のクロスから大橋がヘディングで狙ったが、GK松本がゴールを許さない。45分には大野がクロスにつめたが、またしてもGK松本の好守に阻まれてしまう。

 それでも、後半アディショナルタイム3分、大野が執念の同点ゴールを挙げて、湘南は敵地で勝ち点1を持ち帰った。

 柏は勝ち点3を逃したものの、勝ち点を14に伸ばし、横浜FCをかわして16位に順位を上げた。
(取材・文 奥山典幸)
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