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4位浦和が優勝への望みつなぐ勝利! ホセ・カンテの一発で3位名古屋を撃破、5戦ぶり白星で首位と勝ち点6差

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FWホセ・カンテが決勝ゴール

[8.18 J1第24節 浦和 1-0 名古屋 埼玉]

 J1リーグは18日に第24節を行った。浦和レッズ名古屋グランパスの対戦は、浦和が1-0で勝利。前半11分のFWホセ・カンテのゴールを守り切り、5試合ぶりの白星を飾った。

 2敗2分でリーグ戦4試合未勝利の4位・浦和は、優勝を目指すためにも勝ち点7差の3位・名古屋から3ポイントを奪いたい。4-2-3-1の布陣で、GKは西川周作、4バックは左からDF明本考浩、DFマリウス・ホイブラーテン、DFアレクサンダー・ショルツ、DF酒井宏樹。ボランチ2人はMF岩尾憲とMF伊藤敦樹。2列目は左がMF関根貴大、右がMF大久保智明。トップ下には13試合ぶりの先発になるMF小泉佳穂が起用された。1トップはカンテが入った。

 2連勝で今節勝利すれば暫定首位に立てる名古屋は、3-4-2-1の布陣。GKはランゲラック、3バックは左からDF河面旺成、DF中谷進之介、DF藤井陽也。ボランチ2人はMF内田宅哉とMF稲垣祥。左WBはMF森下龍矢、右WBはMF野上結貴。2シャドーはMF永井謙佑とMF森島司で、1トップは12試合ぶり先発のFW酒井宣福となった。[両スタメン&布陣]

 浦和は名古屋にボールを持たせつつ、反撃のタイミングを待つ。相手が引いた前半11分、敵陣から跳ね返ってきたボールを拾ったカンテが前進し、PA左にパス。関根のシュートは跳ね返るが、そのボールを明本が拾う。すかさず敵陣PA内に送ると、カンテが振り向きざまで右足シュート。ゴール左隅に決め切り、2試合連続となる今季5点目で先制点を手にした。

 その後も浦和が攻勢を強める。前半28分には岩尾の右CKのこぼれ球を、小泉がPA手前から左足シュート。ゴール右隅を狙った弾道は内田のブロックに遭った。時間が経つにつれ、名古屋は左サイドからチャンスを作り始める。

 名古屋は前半31分に絶好機を迎える。森島が左サイドで森下と好連係のパス回しで抜け出すと、最前線にスルーパス。永井が反応し、左サイドから折り返すと、PA中央の酒井宣が囮となり、ボールはファーサイドへ。走り込んだ野上が右足ダイレクトで合わせるも、惜しくもゴール枠外に外れてしまった。

 その後は名古屋がペースを握り始め、拮抗状態となったまま前半は終了。浦和が1-0のリードで後半に折り返した。

 ハーフタイムで両チームともに交代カードを切る。浦和は小泉が下がり、MF安居海渡が入る。名古屋は酒井宣と河面に代えて、FW前田直輝とDF丸山祐市が投入された。

 後半開始から最初に流れを掴んだのは名古屋。後半10分、野上が右サイドからグラウンダーのパスをPA手前に送り、森下が敵陣PA内に入れる。PA中央の永井が相手選手を引き付けて右横にパス。前田がPA右から右足シュートを放つが、絶好機は西川に阻まれる。再度左足でシュートを打つも、ゴール左外に外れた。

 浦和は後半20分に関根を下げ、DF荻原拓也を出場させる。荻原が左SBに、明本が一列前に上がった。しかし、流れは名古屋が持ち続ける。同26分、左サイドで森下が酒井宏からボールを奪取。こぼれたボールを森島が巧みなタッチで落とし、スイッチした森下がPA左まで入り込む。鋭い右足シュートはクロスバー直撃。惜しくも同点ゴールとはならなかった。

 後半33分、両者が2枚替え。浦和は明本とカンテを下げ、MF早川隼平とFWブライアン・リンセンが入る。名古屋は野上と永井に代え、J1デビューとなるMF久保藤次郎とFW中島大嘉が投入し、37分には森下を下げてFWターレスが入った。

 攻める名古屋だが、ゴールネットを揺らすことはできない。浦和は終盤に大久保を下げ、DF岩波拓也の投入で逃げ切り、1-0で5試合ぶりの勝利。勝ち点41に伸ばし、首位のヴィッセル神戸と勝ち点6差に迫った。

(取材・文 石川祐介)
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