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きのう結婚発表の松木玖生、代表帰還後でFC東京5戦ぶり勝利に貢献「何かを変えたいという思いで…」

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MF松木玖生

[9.23 J1第28節 FC東京 3-2 鳥栖 味スタ]

 結婚発表後、初の試合でチームの勝利に貢献した。U-22日本代表からFC東京に帰還したMF松木玖生は、22日に一般女性との結婚を発表。翌日の試合でモチベーションの変化は「あんまりないです(笑)」とはにかみつつも「いつも以上にチームが負けている状況。2試合チームにいなかったので、何かを変えたいという思いを背負ってピッチに立ちました」と勝利への覚悟をのぞかせた。

 9月3日の第26節・アビスパ福岡戦終了の数時間後にバーレーンに出発し、U-22日本代表でU23アジアカップ予選を戦った松木。パリオリンピックへの道を切り拓き、チームに帰還すると、2試合ぶりのピッチで存在感を示した。

 MF原川力とボランチでコンビを組み、ボールを奪うと前線に送る。開始早々にはオフサイドになったものの、すばやい判断でMF渡邊凌磨へのスルーパスを出した。前半に2失点を喫するも、松木は後半も気を吐く。後半10分にはFW富樫敬真を追いかけ、鋭いタックルでボール奪取。同14分には渾身の左足シュートでゴールを脅かした。

 得点への関与はなかったが、攻撃陣の躍動は中盤に君臨する松木のカバーがあってこそだ。後半3得点を奪った前線に対し、松木は「今までに見たことないような東京が見れた」と称賛する。「クロスからのアダイウトンのゴールだったり、裏抜けから凌磨くんが打ってタワラ(俵積田晃太)が詰めたシーンもそうですけど、ああいうシーンを増やしていければ、もっと攻撃に遊びができる。そういうところを特徴として、自分たちの強みとしてやっていけたらいい」。連動したゴールの形に手応えを語った。

 リーグ戦では8連敗していた鳥栖から待望の勝利を手にした。走力のある鳥栖に「勝ち切れたことはすごく大きな進歩」と喜びを噛み締める。前半の2失点は改善点として気を引き締めながらも、「前の東京だと焦って前に早めにつけていたが、そこがチームとしてすごく成長した」と着実な変化を感じ取っていた。

(取材・文 石川祐介)
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Text by 石川祐介

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