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「パク・チソンのライバル」元日本代表MFの引退に韓国紙が注目…「世界トップレベルで通用しなかった」理由も指摘

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韓国代表時代のパク・チソン

 韓国『朝鮮日報』が「“パク・チソンのライバル” FKの達人、中村俊輔が45歳で引退」と題した記事で、横浜FCのコーチを務める元日本代表MF中村俊輔氏の引退試合開催を取り上げている。

 中村氏は現役時代に横浜F・マリノス、レッジーナ(イタリア)、セルティック(スコットランド)、エスパニョール(スペイン)、ジュビロ磐田、横浜FCで活躍。セルティック時代には、代名詞である左足のキックでヨーロッパにその名をとどろかせた。UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)のマンチェスター・ユナイテッド戦で決めた2本の直接FKは今でも語り草だ。2022シーズン限りで現役を引退し、今季から横浜FCのコーチに就任。今月17日に引退試合が予定されている。

 一方、“ライバル”として挙げられた元韓国代表MFパク・チソン氏は京都サンガF.C.、PSVを経てユナイテッドに移籍し、7シーズンにわたってプレーした。名門クラブの主力として、4度のプレミアリーグ優勝や2007-08シーズンの欧州CL制覇などに貢献。中村氏とは同時期に欧州や代表戦でしのぎを削った。

 同紙は「1978年生まれの中村は、2000年代初頭に日本を代表した攻撃型MFだ。左足を得意とする彼は“FKの達人”として韓国のパク・チソンとライバル関係を築いた」と振り返り、中村氏の経歴を紹介している。

「1997年に横浜マリノスでプロデビューした中村は、2005年にスコットランドリーグのセルティックに移籍して全盛期を迎え、2005-06シーズンのセルティックのFAカップ優勝に貢献した」

「その後、ラ・リーガのエスパニョールで12試合1アシストと大失敗を喫し、古巣の横浜に戻った。2019年、不惑(40歳)を過ぎた年齢で2部リーグの横浜FCに移籍し、現役生活を延長した」

「日本代表では98試合に出場し、24ゴールを記録した。彼は2000年と2004年のアジアカップ優勝メンバーである。2006年ドイツワールドカップのグループリーグ3試合に出場し、ゴールも記録した」

 さらに同紙は「ドリブル、パス、キックの全てに長けた彼は、技術に優れた選手だった」と中村氏を称賛しつつ、「ただ、フィジカルが弱くてスピードが遅いため、世界トップレベルの舞台では通用しなかった」と指摘した。

 中村氏の引退試合は17日にニッパツ三ツ沢球技場で開催。横浜FCの功労者や中村氏がクラブや日本代表で共に戦った盟友たちが集結し、「YOKOHAMA FC FRIENDS」対「J-DREAMS」として行われる。出場選手リストの中には亡くなった松田直樹氏と奥大介氏の名前も入り、メンバー発表時に大きな話題となった。
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ゲキサカ編集部
Text by ゲキサカ編集部

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