beacon

天皇杯王者・川崎Fが富士フイルムスーパー杯制覇で今季初タイトル! 新加入ファン・ウェルメスケルケン・際の一発でJ1王者・神戸を撃破

このエントリーをはてなブックマークに追加

川崎Fが今シーズン初タイトル

[2.17 富士フイルムスーパー杯 2024 神戸 0-1 川崎F 国立]

 2024シーズンの幕開けを告げる富士フイルムスーパー杯 2024が17日、国立競技場で開催された。J1王者のヴィッセル神戸と天皇杯王者の川崎フロンターレの対戦は、川崎Fが1-0で勝利。後半3分に新加入DFファン・ウェルメスケルケン・際(←NEC)が決めたゴールが決勝点となった。

 昨シーズンに初のJ1王者となった神戸は、主力メンバーを揃える。4-1-2-3の布陣でGKは前川黛也、4バックは左からDF初瀬亮、DFマテウス・トゥーレル、DF山川哲史、DF酒井高徳。アンカーはMF扇原貴宏、左インサイドハーフはMF井出遥也、右インサイドハーフはMF山口蛍。最前線は左からMFジェアン・パトリッキ、FW大迫勇也、FW佐々木大樹が並んだ。

 天皇杯を制した川崎Fは、13日のACL決勝トーナメント1回戦第1戦・山東泰山戦(○3-2)から中3日での試合となり、先発11人は総入れ替え。4-1-2-3の布陣で、GKは上福元直人、4バックは左からDF田邉秀斗、DF丸山祐市(←名古屋)、DF高井幸大、ファン・ウェルメスケルケン。アンカーはMFゼ・ヒカルド(←トンベンセ)、左インサイドハーフはMF瀬古樹、右インサイドハーフはMF山内日向汰(←桐蔭横浜大)。前線3人は左からFWパトリッキ・ヴェロン(←バイーア)、FWバフェティンビ・ゴミス、FW山田新となった。[両スタメン&布陣]

 序盤は様子を見ながら両チームが攻撃に出る。川崎Fは前半12分、右サイドから瀬古がクロスを上げると、ニアサイドでファン・ウェルメスケルケンが頭で逸らす。ゴール方向へのボールはGK前川にはじかれた。同17分には山内の浮き球パスを山田が敵陣内で収め、最後はゴミスが左足ボレー。しかしこれも前川のセーブに遭う。

 神戸は前半21分、井出が負傷によりFW宮代大聖が投入される。その後は22分にはパトリッキが左サイドからクロスを上げ、ニアサイドで大迫がワンタッチで押し込む。上福元に阻まれたが、ここから神戸が主導権を握った。右サイドの佐々木と酒井の好連係からチャンスを量産。しかしゴールとはならない。

 前半はそのままスコアレスで折り返す。ハーフタイムでは川崎Fが交代カードを切る。田邉が下がり、DF三浦颯太(←甲府)が入った。

 後半3分に均衡が崩れる。川崎Fは右サイドでFKを得ると、瀬古が大きく右足で蹴り込む。GK前川にセーブされ、こぼれ球を山口にクリアされる。しかしファン・ウェルメスケルケンに当たったボールは山川の足に触れ、軌道はさらに変わる。そのままゴールネットを揺らし、ファン・ウェルメスケルケンのゴールで川崎Fが先制した。

 勢いに乗りたい川崎Fは後半19分、ヴェロンを下げてFWマルシーニョを投入。同22分にはマルシーニョがドリブルからファウルを獲得する。PA右手前のFKを瀬古が右足で蹴ると、鋭い弾道はクロスバー直撃。惜しくもゴールとはならなかったが、川崎Fが大きな決定機を作った。

 追いつきたい神戸は後半25分に2枚替え。パトリッキと扇原に代えてDF広瀬陸斗とMF井手口陽介が入る。右ウイングの佐々木が左ウイングに移動し、広瀬が右ウイングへ。井手口は右インサイドハーフに配置された。

 1点を守る川崎Fは後半35分に2人を入れ替える。ファン・ウェルメスケルケンと山内を下げ、MF瀬川祐輔とMF橘田健人を投入。神戸も同38分に初瀬に代え、MF飯野七聖が出場した。川崎Fは40分に最後の交代カードで瀬古からMF山本悠樹に入れ替わった。

 試合はそのまま終了し、川崎Fが1点を守り切る。1-0で富士フイルムスーパー杯を制し、2024シーズンでの初タイトルを奪取した。

(取材・文 石川祐介)

★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2024シーズンJリーグ特集

石川祐介
Text by 石川祐介

TOP