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19歳は飛躍の一年へ…川崎F高井幸大は大迫勇也を完封「落ち着いて対応できた」

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DF高井幸大(右)

[2.17 富士フイルムスーパー杯 2024 神戸 0-1 川崎F 国立]

 躍動の一年を終え、決意の新シーズン幕開けとなった。川崎フロンターレDF高井幸大はフル出場で富士フイルムスーパーカップ優勝に貢献した。昨季J1得点王で最優秀選手にも輝いた大迫勇也を封印。「相手のやることははっきりしていた。そこだけに集中すればよかった。落ち着いて対応できた」と振り返った。

 日本サッカー屈指の点取り屋に仕事をさせなかった。高井は大迫に入るクロスを冷静にクリア。自陣PA付近で相手にボールを持たれると、豪快なタックルで奪い切る。「(大迫は)基本的に強い。そこまでクリーンに奪おうという意識はなく、ファウルぐらいの気持ちで」。自ら運んで攻撃を組み立てる場面もあった。新加入のベテランDF丸山祐市との相性も良く、互いに声をかけながら90分間を戦い抜いた。

「丸山選手とのコンビは前日練習でもコミュニケーションが取れていたので、問題はないと思っていた。試合中とても声が出る選手。自分やサイドバックの選手、GKも含めて全員とコミュニケーションも取れて、僕もそれですごく助けられた。そういうところはマネできれば」

 2022シーズンに高校2年でプロ契約を結んだ高井は昨シーズン、U-20日本代表の活動とともに大きく台頭。つかんだ出番とともに成長を見せた。だが、シーズン後半となった夏場以降に出番は激減。「普通に実力不足だと思っていた」と振り返りながら「常にいい準備してやっていたので、いまに繋がってる」と力を込める。

 今シーズンはACLも含め、過密な日程が続く。新加入選手とともに高井の出番も多くなるはずだ。「DFなので試合に出たらまずゼロで抑えることは一番意識したい」。そのうえで自らの強みも発揮する。「ビルドアップや前につけるボールは自分の特徴。CBの仕事をこなしながらそこもやれればいい」と今季のタスクを口にした。

 今夏にはパリオリンピックも控える。出場を懸けた戦いへの参戦にも期待だ。だが、まずはクラブでの戦いに集中。「出番が来たら常に自分のフルパフォーマンスを出せるように。日ごろの練習からコンディションを高めながらやれれば、自ずといい結果になる」。19歳の大器は2024年の飛躍を目指す。

(取材・文 石川祐介)

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石川祐介
Text by 石川祐介

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