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1229日ぶりにJのピッチへ…京都に新加入の鈴木冬一「この勝ち点1が今後につながると思う」

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京都の左SBとして先発したDF鈴木冬一

[2.25 J1第1節 柏 1-1 京都 三協F柏]

 今シーズン、ローザンヌ・スポルトから完全移籍で京都サンガF.C.に加入したDF鈴木冬一が、2020年10月14日以来、1229日ぶりにJリーグのピッチに立った。

 23歳ながら多彩な経験値を持つプレイヤーだ。高校年代から世代別代表の常連。C大阪U-18ではJ3デビューも果たしながら、高校3年生にあがるタイミングで故・小嶺忠敏監督を慕って長崎総合科学大附高へ。ユースから高体連への“移籍”を果たす。卒業後は湘南ベルマーレへ入団。当時の湘南の監督が、現在京都の指揮官を務めるチョウ・キジェ監督だった。2020年12月には湘南からスイス1部のローザンヌ・スポルトへ移籍すると3シーズンプレーし、この冬Jリーグへの復帰を決めた。

 柏レイソルとの開幕戦では、4バックの左SBとして先発。前半38分にはゴールまで20mほどの距離で得たFKの場面で、左足で直接狙う。ゴールは枠をとらえたが、GKのセーブにあってしまった。

 後半は柏にボールを握られる時間が長くなり、32分にはFW細谷真大に先制点を許してしまった。「レイソルさんが持つ時間も長くて、僕たちの攻撃が単発だったと思うんですけど、もうちょっとプレシーズンでやってきたところ、後ろからつなぐところもできると思う」と思うようなサッカーができなかったと鈴木は振り返る。

「雨っていうのもあって結構スリッピーだったので、シンプルにやる方がいいと思ったし、そこからセカンドボールを拾って2次攻撃っていうのも武器になると思うんですけど、そういう単発の攻撃とつなぐところをもうちょっと使い分けて、両方できるっていうところを相手に見せた方がいい」

 それでも、後半アディショナルタイムにルーキーのMF安齋悠人が同点ゴールを挙げた。「引き分けに持ち込めたっていうのは大きいと思いますし、この勝ち点1が今後につながると思うので、それはポジティブ」と前を向く。

 4シーズンぶりのJリーグでのプレーについては、「楽しかったですね。雰囲気も良くて、開幕戦ということもあって、ここのスタジアムは結構アウェー感を感じますけど、その中で楽しめた」と思いを明かした。

(取材・文 奥山典幸)

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奥山典幸
Text by 奥山典幸

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