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キューウェル横浜FMが早くも今季初黒星…福岡MF紺野和也が決勝弾、昨季完敗の借り返す完封勝ち!!

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FWアンデルソン・ロペスは無得点に終わった

[3.1 J1第2節 横浜FM 0-1 福岡 日産ス]

 J1リーグは1日、第2節を各地で行い、アビスパ福岡横浜F・マリノスを1-0で破った。昨季は0失点6失点と大苦戦した相手に対し、MF紺野和也の先制ゴールを守り切って完封勝利。敵地で今季初白星を手にした。一方、横浜FMは開幕2試合目で早くも今季1敗目を喫した。

 横浜FMはハリー・キューウェル新監督のもと、開幕節で東京Vを劇的な形で下して迎えるホーム開幕戦。引き続き4-3-3の布陣を採用し、東京Vから加入のDF加藤蓮がJ1デビューを果たした他、MFナム・テヒとFWヤン・マテウスも今季初先発となった。対する福岡は開幕節の札幌戦(△0-0)から先発1人を入れ替え、DF小田逸稀に代わってDF湯澤聖人が今季初先発。4-4-2の布陣で横浜FMにプレスをかけつつ、自陣では5-3-2で守る戦術で挑んだ。[スタメン&布陣]

 先にチャンスを迎えたのはホームの横浜FM。前半5分、ヤン・マテウスが右に開いてパスを受け、ペナルティエリア右を駆け上がるMF山根陸にパスを渡すと、クロスにFWエウベルが飛び込む。力強く首を振って合わせたが、惜しくも左に外れた。対する福岡も同9分、MF重見柾斗のパスカットからカウンターを仕掛け、左を攻め上がったFW岩崎悠人のクロスにFWウェリントンが反応。ヘディングシュートはGKポープ・ウィリアムに阻まれた。

 さらに福岡は前半13分、低い位置でのボール奪取から今度は右サイドでカウンターを仕掛け、MF紺野和也が左足で狙うも、枠を捉えることができない。同17分には横浜FMにビッグチャンス。自陣でボールを回収したMF喜田拓也の浮き球パスにエウベルが抜け出し、カットインからミドルシュートを放ったが、クロスバーに弾かれた。

 横浜FMは前半22分、エウベルが獲得したゴール正面からのFKをヤン・マテウスが左足で狙うも、左ポストをかすめる。福岡は同30分、古巣対戦となったDF上島拓巳の不用意なパスミスをかっさらうと、紺野の持ち上がりから右サイドを駆け上がった湯澤がクロス。ウェリントンのヘッドはまたもポープのスーパーセーブに防がれた。横浜FMは同38分、ヤン・マテウスの右CKからナム・テヒが決定機を迎えたが、福岡GK永石拓海が阻止。スコアレスで前半を終えた。

 横浜FMは後半からシステムを4-2-3-1に変更し、山根がボランチの一角へ。開幕節に続いて試合途中で布陣を変えた。すると後半1分、さっそく分厚い攻撃を仕掛け、右サイドを上がったDF松原健のクロスからエウベルがヘッド。だが、これも枠を捉えられない。

 すると後半6分、福岡が先に試合を動かした。MF前寛之からのスルーパスに重見が左サイドを突破し、ペナルティエリア際までえぐると、マイナス方向へのクロスを選択。これに紺野が走り込み、左足シュートでDFエドゥアルドに当てながらねじ込んだ。福岡にとってはこれが今季初ゴール。昨季、ルヴァン杯決勝の2アシストでクラブにタイトルをもたらしたレフティが決めた。

 なおも攻める福岡は後半15分、DF田代雅也のスルーパスにウェリントンが抜け出すと、マイナス方向のパスから波状攻撃を展開。紺野のクロスがファーに流れ、岩崎が左足ボレーで狙うも、惜しくも空振りに終わった。流れが良くない横浜FMは同18分、山根とナムに代わってMF渡辺皓太とMF天野純を投入。再び4-3-3のシステムに変えた。

 さらに後半26分、横浜FMは喜田に代わってFW宮市亮を左ウイングに投入。アンカーに渡辺が入り、エウベルと天野をインサイドハーフに並べる超攻撃的な布陣を組んだ。福岡は同28分、紺野に代わってMF松岡大起をボランチに入れ、重見が右サイドハーフへ。ファーストプレスの強度を上げながらリードを維持する狙いを見せた。

 その後は横浜FMが一方的に攻め込む時間が続き、後半42分にはビッグチャンス。右サイドバックで途中出場したFW村上悠緋のチャンスメイクからA・ロペスが振り向きざまにシュートを放った。だが、これは永石がチームを救うスーパーセーブ。そのままタイムアップを迎え、福岡が今季初白星を手にした。

(取材・文 竹内達也)

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