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A代表で戦うパリ世代の姿に刺激受けたFW藤尾翔太「より数字を残したほうが目につく」今季1G1Aで町田の快進撃牽引中

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FC町田ゼルビアのFW藤尾翔太

[3.9 J1第3節 町田 1-0 鹿島 Gスタ]

 パリ五輪世代のエース候補がまたしても結果を出した。FC町田ゼルビアのFW藤尾翔太は9日に行われたJ1第3節・鹿島戦の前半13分、味方のボール奪取に素早く反応すると、持ち味のポストプレーからMF平河悠の決勝ゴールをアシスト。前節・名古屋戦(◯1-0)の今季初ゴールに続いて得点に関与し、クラブ史上初のJ1連勝に大きく貢献した。

 得点シーンではチームとしての狙いが違いを生んだ。右サイドでMFバスケス・バイロンがボールを奪うと、MF柴戸海からの縦パスを予期し、いち早く動き出していた藤尾。「3試合目にしてチーム全体の心の余裕が出てきた。チームとしての狙いがあるので、あそこであたふたしない。取った後がチャンスになるということで冷静にできたと思う」。冷静に相手を背負い、左サイドの平河にパスを通した。

「あそこで奪う瞬間に周りを見て、悠がスピードアップして空いていたので、そこにうまく出せた。うまくコントロールして決めてくれた」(藤尾)

 今季は早くも1ゴール1アシスト。J1リーグ戦出場はC大阪時代の2021年を最後になかったが、初挑戦のJ1で快進撃を見せるチームにおいて輝きを放っている。また攻撃面の仕事だけでなく、守備での貢献も欠かせない。町田で見せている前からのプレッシングと、そのスイッチを入れる判断は代表チームでも求められる要素だ。

「そこは求められているところなので、やっていけばより洗練されるし、相手にとって嫌な守備ができるようになると思う。やり続ければ心肺機能も上がるし、より走れるようになるのでプラスな面が大きいと思う」。現在の役割を代表チームにも活かしていこうとしている。

 昨秋には同じパリ五輪世代のFW細谷真大がA代表を経験。今年初旬のアジア杯で戦う姿からは大きな刺激を受けた。

「同世代で先に上に行っているので、意識もしている。同じJ1の舞台でより数字を残したほうが目につくと思う。目に見える結果を残せるようにしていきたい」。現在の結果では細谷を一歩リード中。それでも藤尾は「全然まだまだ。もっと得点も取っていきたいし、アシストも含めて得点に関わる回数を増やしていきたい」とさらなる活躍を誓った。

(取材・文 竹内達也)

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竹内達也
Text by 竹内達也

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