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開幕からフル出場の活躍で目標のひとつU-23日本代表入り…柏DF関根大輝「ここがスタートライン」

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開幕から360分フル出場を続ける柏DF関根大輝

[3.16 J1第4節 柏 0-2 名古屋 三協F柏]

 ルーキーながら開幕から4試合連続フル出場。柏レイソルの右SBの定位置をつかんでいるのが、DF関根大輝だ。187cmとサイズに恵まれた関根は、元々CBで大学に入ってからSBにコンバートされた。開幕前に行われた千葉とのちばぎんカップを含めれば5試合、J1の舞台でもSBとして存在感を示している。

 左SHのマテウス・サヴィオからのサイドチェンジを右サイド高い位置で受けて、そこからクロスをあげたり、味方とのコンビネーションでパスでくずしたりするシーンは、名古屋戦でも何度も見られた。それだけでなく、サイドチェンジの供給や中に入り込んでのプレーも増えている。前半36分には左サイドから切り込んだサヴィオのパスをPA内で受けると、右足を一閃。強烈なシュートが名古屋ゴールを襲ったが、ゴールポストに嫌われてしまいプロ初ゴールとはならなかった。

「プロのスピードにだんだん慣れてきた部分もあって、やれることも増えている」と関根は自負し、着実に自信を深めている。
 
 現在拓殖大学4年生の関根は、卒業を待たずに1年前倒しで柏に加入した。その理由のひとつとして、今夏に開催されるパリ五輪への出場があげられるのだが、見事に3月に国内で行われるU-23マリ代表戦(22日)とU-23ウクライナ代表戦(25日)のU-23日本代表に選出された。同世代の代表としては昨年9月のアジア競技大会以来のメンバー入りで、Jでの活躍が認められた格好だ。

「ずっと目標にしてきて、評価されたっていうのはよかったことだと思います」とひとつ安堵をするも「ここからがスタートライン」であることを強調する。「本当に時間がないので。今回の2試合で自分が出た時間でアピールしないと、最終戦予選、オリンピックとつながっていかない。自分の持ってるものは全部出してアピールしていきたいと思います」

 U-23日本代表のメンバーが発表された同日には、プロA契約(J1などの公式戦450分出場)へと変更されたことが発表された。強化指定選手として出場した昨年のルヴァン杯やアジア競技大会、そして今季のJ1で条件を満たした。

 プロでの定位置確保からのU-23日本代表入り。一足飛びに目標をクリアしている21歳のDFは、チームメイトのFW細谷真大とともに、U-23日本代表へと合流する。

(取材・文 奥山典幸)

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奥山典幸
Text by 奥山典幸

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