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出場停止重罰化のJFA新懲罰規定、Jリーグ導入は「最速5月末」“事後救済”も制度化へ

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AFC U23アジア杯では3試合の出場停止処分を下された事例も

 Jリーグで未導入となっている日本サッカー協会(JFA)の新懲罰規定は、5月末の導入をめどに検討されていることが分かった。23日の理事会後記者会見でJリーグの樋口順也フットボール本部長が明かした。

 JFAは今年3月、国内大会の出場停止試合数などを定めた懲罰規定の改定を決議。これまでは多くの一発退場事案が「最低1試合の出場停止」とされていたが、新規定では足裏タックルなどの「著しく不正なプレー」に最低2試合の出場停止、肘打ちやパンチなどの「乱暴な行為」に最低3試合の出場停止がそれぞれ課されることになる。

 今回のJFA懲罰規定の改定はアジアサッカー連盟(AFC)の基準に適合させたもの。現在開催中のAFC U23アジア杯では、大会初戦で肘打ち行為を行ったU-23日本代表のDF西尾隆矢(C大阪)に対し、AFCから3試合の出場停止処分を下されていたが、Jリーグではこの行為も「最低1試合の出場停止」の処分にとどまっていた。

 JFAは新懲罰規定の施行日を4月1日と設定。だが「年度をまたいで開催される大会の場合など特別の事情がある場合は、主催の加盟団体の別段の決議により、当改正の適用開始日を施行日(本年4月1日)から前後して設定することを妨げないものとする」という特例も設けており、Jリーグはこれに沿った形で適用開始を先送りしていた。

 23日の理事会後会見に出席した樋口本部長によると、Jリーグへの新懲罰規定の導入開始時期は「最速5月末」。5月25日に開幕する天皇杯は新懲罰規定の対象となるため、同時期にめどを設けているという。

 加えて樋口本部長は「世界的には事後的に出場停止の懲罰を取り消すというルールもある。2試合、3試合と厳罰化される中で、そういったルールも合わせて入れられればと検討している」とも説明。試合中に誤った懲罰(カード)が下された場合などに備え、試合後に出場停止の処分を取り消す救済制度も設ける意向を示した。

(取材・文 竹内達也)

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竹内達也
Text by 竹内達也

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