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[ナビスコ杯]ブラジル時代の再現狙う大分・シャムスカ監督、「大事なのは魂、気持ち」

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 ファミリーの団結力で初タイトルを勝ち獲る。ナビスコ杯初の決勝進出となった大分トリニータのシャムスカ監督は「決勝に来れたというのはトリニータファミリーにとって大きな意味を持つ。長年のサポーターの夢であり、スタッフ、選手の夢であり、関係者の夢であり、九州のみんなの夢でもあった」と力説。決勝進出は大分にかかわるすべての人たちの悲願であり、その舞台で勝利をおさめることが「九州のレベルアップの証明となる」と強調した。

 来日前の04年にはブラジル2部のサント・アンドレを率い、ブラジル杯決勝で名門フラメンゴを破ってカップ戦優勝に導いた。当時のサント・アンドレと大分を比較し、「チームスピリット、団結力という意味で似ている。家族的な雰囲気を醸し出しているから問題がないとは捉えないでほしい。問題は常に発生するが、それをチーム内で話し合い、解決できるのが大分であり、サント・アンドレもそうだった」と指摘。4年前、ブラジルで成し遂げた快挙の再現に自信を見せた。「技術、戦術も大事だが、一番大事なのは魂、気持ち。あしたグラウンドに立ったとき、我々の持っている気持ちを見せたいと思う」。“シャムスカマジック”と呼ばれ、その手腕を高く評価されている43歳の指揮官。大分に初のタイトルをもたらしたとき、その価値は本物になる。

<写真>前日会見で清水・長谷川健太監督(右)のコメントに笑顔を見せる大分・シャムスカ監督

(取材・文 西山紘平)

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