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神戸、クラブ新5連勝!「残り試合全部勝つ」

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[11.9 J1第31節 東京V 0-2 神戸 味スタ]

 ヴィッセル神戸がクラブ記録となるリーグ戦5連勝をマークした。カウンターから再三チャンスを作った前半に1点が奪えなかったが0-0の後半18分、FWレアンドロからのパスを右サイドで受けたFW吉田孝行が「(ボールを受けたときに)相手から縦を切れと、聞こえた。それで(逆をついて)狙った」と強烈な右足シュート。これがゴール左隅に突き刺さり先制する。さらに26分には途中出場のMF鈴木規郎が昨年まで在籍していたF東京のホーム・味の素スタジアムで強烈な左足ミドルを決めた。

 加えて最近4試合でわずか1失点のディフェンス陣は、194cmの東京V・FW船越優蔵との空中戦を戦い抜き、セカンドボールの攻防戦でも上回った。試合後、主将の日本代表大久保嘉人は「前半チャンスがあって決められないという嫌な流れだったけど。決められて勝てて、成長したかな」と納得の表情。5連勝については「すごいですね。やってても点入る雰囲気あるし、点取られる気もしない」と胸を張った。

 優勝争いを演じている浦和を1-0、大分を2-0で下してきた勢いは本物だ。この日の勝利でチームはJ1残留を確定。順位は8位へ浮上した。だが、今季のリーグ戦5位以内を掲げるイレブンはさらに前を見つめている。鈴木は「(勝ち点5差の)5位になるためには残り全部勝たないといけない。きょうはその中の1試合だと思う」ときっぱり。クラブ記録を更新した神戸だが、目標達成へ向けて貪欲に勝利を狙い続ける。

<写真>後半18分、チームを勢い付かせる先制弾を決め、笑顔を見せた吉田孝行

(取材・文 吉田太郎)

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