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草津が初の連続完封「最高の結果」

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[5.28 J2第18節 東京V0-3草津 国立]

 「キャンプからやり続けてきた事が、ようやく形になって表れた」。東京ヴェルディから初勝利をもぎとったザスパ草津のFW都倉賢は自信に満ちた顔で答えた。

 草津は第16節まで失点「29」とリーグワースト記録を更新していた。しかし、前節でファジアーノ岡山に3-0完封勝利。そして今節も同スコアで嬉しい連続完封となった。一体この2戦は今までと何が変わったのか。都倉から帰ってきた答えが前述のそれだった。そして「完封は嬉しい。間違いなく自信になっている」。

 元東京VのMF廣山望も、古巣からの初白星に笑顔。「嬉しいです」。そう噛みしめた後、「とにかくボールを動かし続けて、点を取りにいく。1人1人がそれぞれの役割を全うする。監督がキャンプから、そのやり方を変えなかった。だから出ている選手はすごくやり甲斐がある」とチームが上向いている背景を教えてくれた。

 しかし、佐野達監督は帯を締めることを忘れていない。「組織的な守備、特に前線からの守備が良くなった。しかし、この守備ができる時間が長かったり短かったり、安定していない。もっと組織的にやらないと」。

 守備が安定し失点が少なくなれば、草津はまだまだ上を狙える。失点数「29」はリーグワーストだが、得点数ではリーグ4位の「28」を誇る。この日も都倉が10点目を決め、得点ランクで香川真司(セレッソ大阪)と同率首位に立った。「雨だったけれど、国立でヴェルディから勝ちをとれたのは、色んな意味で最高の結果」と廣山。好調草津は、この勢いのまま次節に臨む。

<写真>連勝に満足の表情を浮かべる草津の佐野監督
(取材・文 山口雄人)

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