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F東京・石川が得点ランク2位タイに、代表入りは「周りが判断すること」

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[6.27 J1第15節 F東京2-1清水 国立]

 FC東京のMF石川直宏が3戦連発となる決勝点でチームを連勝に導き、順位も暫定6位に浮上した。ワールドクラスのスーパーゴールだった。1-1の後半17分、左サイドからDF長友佑都、FW平山相太とつなぐと、相手DFのクリアがMF梶山陽平に当たり、石川の目の前へ。右足アウトサイドで蹴り上げたシュートはアウト回転がかかり、ドロップしながらクロスバーを弾いてゴールマウスに吸い込まれた。

 これで3戦連発の今季8点目。FWダヴィ(名古屋)が9得点でトップに立つ得点ランキングでもFWレアンドロ(G大阪)と並んで2位タイに浮上した。「絶好調と言われると苦手というか…。でも、サポーターがそう言ってくれるのは調子がいい証拠だと思う」とはにかんだ石川だが、得点ばかりを狙っているわけではない。

 「ストライカーとか、点を取っている人はもっと前にいてチャンスもたくさんあるけど、自分は中盤でつなぎに入ったり、サイドチェンジをしたり、得点がすべてじゃない。その中でチャンスを生かしながら、チームが勝って、自分も今の順位にいられればいいと思う。でも、貪欲に(ゴールを)狙ってるわけじゃない」

 外国人選手が上位を占める得点ランキングに名前があれば、日本代表招集の可能性も広がっていくだろう。「(日本代表は)出来上がりつつあるチームだと思っているし、そこに割って入るのは簡単じゃない。僕が考えるより、周りの人が判断すること。僕は積み上げるだけ」。今の調子を維持していれば、見ている人は見ているはず。再び日の丸を付けるためにも、ピッチの上で自分のプレーを見せ続けるだけだ。

(取材・文 西山紘平)

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