勝利目前でまさかの試合中止、鄭大世は怒りの座り込み
[9.12 J1第25節 鹿島 中止 川崎F カシマ]
J1第25節は各地で7試合を行い、カシマスタジアムでは首位鹿島アントラーズと2位川崎フロンターレが対戦。首位攻防の直接対決は、FW鄭大世の2得点などで川崎Fが3-1とリードしていたが、後半29分に豪雨によるピッチコンディション不良のため中止となった。
鹿島は前節の大宮戦(1-3)で右鼻骨と右頬骨を骨折したFWマルキーニョスもフェイスガードを付けて強行出場。大宮戦と同じ11人が先発した。
川崎FはDF薗田淳がセンターバックに入り、リーグ戦初出場初先発。MF中村憲剛はボランチで、左サイドにMF養父雄仁、右サイドにレナチーニョが入る4-4-2だった。
[スタメン&布陣はコチラ!!]
立ち上がりは鹿島のパスが良く回り、ピッチを広く使って優勢に試合を運んだ。しかし、決め手を欠いて0-0のまま試合は推移。逆にイージーなミスで先制点を許してしまった。
前半19分、自陣でボールを持っていたMF野沢拓也が不用意なプレーで中村にカットされ、ボールは前線のFW鄭大世へ。鄭は目の覚めるような豪快ミドルを突き刺し、川崎Fが先制した。
鹿島もすぐに反撃。前半30分、汚名返上とばかりに野沢が左サイドからピンポイントクロスを送ると、絶妙な動き出しでマークを振り切ったマルキーニョスが頭で押し込んだ。
しかし、わずか2分後、川崎Fがまたも勝ち越しに成功する。中村の左CKからDF新井場徹がクリアしたボールを至近距離の鄭がヘッド。あっという間に再びリードを奪った。
点の取り合いとなった首位攻防戦はその後も両チームがチャンスをつくる。前半途中から降り出した豪雨同様に激しい攻防は後半に入っても変わらず、後半10分にはMF青木剛のミドルシュートがDFに当たったこぼれ球をFW興梠慎三がヘディング。コースを突いたいいシュートだったが、GK川島永嗣が鋭い反応でかき出した。
川崎Fは後半15分にレナチーニョに代えてMF横山知伸、同19分に薗田に代えてMF山岸智を投入。ディフェンス能力の高い選手を入れ、守備の意識を高めた。
押し込まれる時間が長くなった川崎Fだが、速攻からワンチャンスをものにする。後半21分、ジュニーニョがスルスルと右サイドを抜け出すと、クロスを警戒して前に出ていたGK曽ヶ端準のポジショニングを見逃さなかった。角度のない位置から右足でシュート。これがニアサイドを抜け、きれいにゴ-ルマウスに吸い込まれた。
3-1とリードを広げた川崎Fだが、勝利を目前に思わぬ“障害”が立ちはだかった。時間の経過とともに激しさを増した豪雨の影響でピッチ上に水たまりができ、まったくボールが転がらなくなった。後半29分、ピッチコンディション不良のため試合はいったん中断。その後も天候は回復せず、約30分後、試合の中止が決定した。
当然、納得いかないのが川崎Fの選手たち。中止発表後、ピッチに戻って状況を確認したが、確かに水たまりはできているものの、サッカーがまったくできないという状態ではなかった。
中村は頭を抱え、DF森勇介は怒りの形相で絶叫。2得点も“無効”になった鄭はピッチ上に座り込み、スタッフや選手に抱え起こされるなど騒然とした雰囲気になった。
(取材・文 西山紘平)
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川崎FはDF薗田淳がセンターバックに入り、リーグ戦初出場初先発。MF中村憲剛はボランチで、左サイドにMF養父雄仁、右サイドにレナチーニョが入る4-4-2だった。
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しかし、わずか2分後、川崎Fがまたも勝ち越しに成功する。中村の左CKからDF新井場徹がクリアしたボールを至近距離の鄭がヘッド。あっという間に再びリードを奪った。
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川崎Fは後半15分にレナチーニョに代えてMF横山知伸、同19分に薗田に代えてMF山岸智を投入。ディフェンス能力の高い選手を入れ、守備の意識を高めた。
押し込まれる時間が長くなった川崎Fだが、速攻からワンチャンスをものにする。後半21分、ジュニーニョがスルスルと右サイドを抜け出すと、クロスを警戒して前に出ていたGK曽ヶ端準のポジショニングを見逃さなかった。角度のない位置から右足でシュート。これがニアサイドを抜け、きれいにゴ-ルマウスに吸い込まれた。
3-1とリードを広げた川崎Fだが、勝利を目前に思わぬ“障害”が立ちはだかった。時間の経過とともに激しさを増した豪雨の影響でピッチ上に水たまりができ、まったくボールが転がらなくなった。後半29分、ピッチコンディション不良のため試合はいったん中断。その後も天候は回復せず、約30分後、試合の中止が決定した。
当然、納得いかないのが川崎Fの選手たち。中止発表後、ピッチに戻って状況を確認したが、確かに水たまりはできているものの、サッカーがまったくできないという状態ではなかった。
中村は頭を抱え、DF森勇介は怒りの形相で絶叫。2得点も“無効”になった鄭はピッチ上に座り込み、スタッフや選手に抱え起こされるなど騒然とした雰囲気になった。
(取材・文 西山紘平)
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