beacon

新人王は横浜FM・渡邉! 「自分だと思っていた。ホッとした」

このエントリーをはてなブックマークに追加

 横浜F・マリノスのFW渡邉千真が新人王を獲得した。日本代表のエースFWに成長した岡崎慎司(清水)、チームの5位躍進とナビスコ杯MVP&ニューヒーロー賞のMF米本拓司を押さえての受賞となった。
 
 表彰式で渡邉は「この賞を獲れたのも、両親、兄弟、小中高大学の先生方、チームの監督やコーチ、チームメイト、クラブスタッフ、ファン、サポーターのおかげだと思います。今シーズン13ゴールを挙げ、新人記録を塗り替えました。来年はもっともっとたくさんゴールを挙げ、クラブのタイトルを取れるように頑張っていきたいと思います」と話し、笑顔を見せた。

 本人も13ゴールを挙げたことで、新人王を獲れると思っていたという。だが最近“ライバル”の出現を知り、焦っていた。渡邉は「自分だと思っていたけど、最近、清水の岡崎選手がノミネートされているのを報道で知って、これはやばいと思っていた。ほっとしました」と明かした。
 
 今季はまさに“期待のルーキー”らしい活躍を見せた。開幕スタメンを勝ち取り、開幕ゴールまで奪った。ゴール数も13と、1994年に横浜FMのOBでもある元日本代表FW城彰二氏(当時は市原)が記録した12得点を抜き、新記録を樹立した。

 開幕前は、ここまでできるとは思っていなかったという。「新人発表会で、目標ゴール数を“5ゴール”と言ってたくらいです。サポーターから“少ない!”とブーイングというか、言われて“10点にします”と言ったんですよ」と振り返った渡邉。有言実行し、それを超える結果を残した。

 来季の目標については「13ゴール以上決めたい。クラブのタイトルに貢献したい」と宣言。初の日本代表入りについては「つねに代表のことは意識している。すべての面でレベルアップしないといけない」と、向上心をのぞかせた。

 新人王獲得者の多くが、その後に目覚ましい活躍を見せている。日本代表、ベストイレブン、得点王・・・。この新人王を皮切りに“サクセスストリー”を作り上げるつもりだ。

MVPやベスト11受賞者はコチラ

(取材・文 近藤安弘) 

TOP