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22歳の誕生日にプロ初ゴールも…G大阪・星原「全然うれしくない」

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[5.1 J1第9節 鹿島2-1G大阪 カシマ]

 ガンバ大阪にまたひとり期待のFWが現れた。チームは1-2で敗れたが、0-2から1点を返したのは後半23分から途中出場したFW星原健太。後半35分、MF二川孝広のスルーパスに抜け出し、左足でゴールネットを揺らした。

 プロ4年目の星原は前節のF東京戦に途中出場し、プロデビューを果たしたばかり。4月27日のACL河南建業戦で初先発し、この試合が公式戦3試合目の出場だった。待望のプロ初ゴールに「長かったけど、いきなり来た感じ」と話す一方、「実感はない。点を入れたから、もうちょいうれしいかなと思ったけど、全然…。試合に負けた悔しさの方が大きい」と笑顔はなかった。

 右サイドバックにコンバートされる時期もあり、FWに戻ったのは2週間前から。後輩のFW宇佐美貴史やFW大塚翔平らが出場機会を増やす中、悔しい思いもしてきた。「気持ち的には悔しかったけど、やるしかないと思っていた。試合に出られなくても練習はしっかりやろうと」

 50mを5秒8で走るという俊足は鹿島相手にも通用した。「自分には裏しかない。裏を狙ってどんどん前に行こうと思っていた」。得点場面以外でも、スペースに飛び出し、スルーパスを呼び込んで決定機をつくっていた。この日はくしくも22歳の誕生日。勝利で祝うことができず、本人は浮かない表情だったが、記念すべき日に大きな第一歩を踏み出したのは間違いない。

<写真>G大阪FW星原
(取材・文 西山紘平)

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