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背中?肩?162cmのSB、天野の初ゴールで横浜FMが勝利

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[5.1 J1第9節 横浜FM1-0磐田 日産ス]

 横浜F・マリノスに2試合ぶりの勝ち点3をもたらしたのは、162cmの小柄なDFだった。0-0の後半31分、左サイドからFW坂田大輔が逆サイドまで上げたクロスに走り込んだのは右サイドバックのDF天野貴史。DFと競り合いながら背中か肩に当たったボールには相手GKも反応できず、ゴールマウスに吸い込まれた。

 横浜FMユース出身の天野にとって、プロ6年目にしてうれしい初ゴールとなった。DF波戸康広が負傷離脱した影響でめぐってきた今季初出場初先発のチャンス。小柄な体格でも体を張って守備に奮闘し、決勝点まで奪ってみせた。

 試合後のインタビューで「何が何だか分からないけど、試合が楽しくて、本当にやっていてよかった」と興奮冷めやらぬ様子で話していた天野。クラブによると、木村和司監督は「小さな背中に当たってゴールしたというのは、小学生や身体の小さな選手に夢を与えた。小さな選手でもサッカーができるというのを見せられた」と称え、アシストの坂田も「天野のゴールにはビックリした。クロスの瞬間、天野は見えていなかった。見えていたら蹴っていなかったかも」と笑っていた。

(文 西山紘平)

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