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堅守及ばず愛媛は5戦ぶり敗戦、福田「ゴールしないと意味ない」

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[5.2 J2第10節 柏1-0愛媛 柏]

 愛媛FCは首位・柏に健闘したが、0-1で敗れた。DFアライール、MF田森大己ら故障者が多い中、今節はDF金守智哉も出場停止。DF松下幸平も負傷明けということで、この日はサイドバックのDF高杉亮太がセンターバックに入り、左サイドバックには本来はボランチのDF渡邊一仁を起用した。

 システムも前節の4-4-2から4-3-3に変更。しかし、これが裏目に出て、前半は柏の一方的な展開となった。後半11分に松下を左サイドバックに投入し、渡邊をボランチに上げてシステムも4-4-2に戻してからはリズムも変わったが、柏の堅守を崩すには至らず。結局、シュート4本の零封負けに終わった。

 中2日ということもあり、4-3-3で練習したのは前日のみ。開幕当初は4-3-3でやっていたとはいえ、急造メンバーで機能させるには時間が足りなかった。

 バルバリッチ監督は「前半は完全に相手が支配していた。両サイドが中に入ってくるので、それに対応したシステムを取ったが、動きがなくなり、自由にやられた。後半はシステムを変えて、イニシアチブを取る時間もあったが、得点が取れず0-1。現実的な結果だと思う」と淡々と語っていた。

 不慣れなメンバー構成でも柏に対して粘り強く守り、最少失点に抑えられたことは収穫だろう。5試合ぶりの敗戦となったが、今季はここまで9試合で5失点。前線から激しくプレスをかけ、まずは守備から入るスタイルは一定の成果を出している。とはいえ、MF内田健太が「守備が堅いと言われるけど、点を取らないと勝てない。最後の質を高めて、ゴールに貪欲にやっていきたい」という言葉も本音だろう。

 FW福田健二は「前線から守備をするのは体力的なリスクもあるけど、そういうコンセプトの下でやっているし、ある程度は自分を犠牲にするのは仕方がない。ただ、ゴールしないと意味がないし、そこはブレずにやっていきたい。今日はシュートもなかったし、反省するところはいっぱいある」と厳しい表情だった。

<写真>愛媛FW福田
(取材・文 西山紘平)

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