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長友が欧州移籍を激白。「やってやろうという気持ち」

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 セリエA・チェゼーナへの移籍が内定したFC東京の日本代表DF長友佑都が10日、現在の心境を激白した。W杯から帰国後、この日からクラブの練習に合流。同じく日本代表のMF今野泰幸とともに別メニュー調整だったが、じっくりと汗を流した。調整後は、練習場に訪れた約1000人のサポーターにサイン。W杯で応援してくれたこと、そしてこれまでの感謝の思いを込めて丁寧に書き込んだ。

 その後、晴れやかな表情で“念願達成”の想いを明かした。長友は報道されている移籍先については、まだ正式決定していないため明言を避けたが、欧州リーグへの移籍について、「不安はないですね。やってやろうという気持ちです。ホント、楽しみですね。ワールドカップを経験して、厳しい環境に身を置かないといけないと思った。自分の努力次第で将来が変わってくる。負けないでやりたい。まずは己に勝ちます!」と早くも熱くなっていた。

 クラブ選択の決め手となった理由については、こちらもクラブ名の明言は避けたが、「試合に出られることが最低条件だった。あと、僕のことをどれだけ必要としてくれているかですね。やっぱり一番は、監督が必要としてくれているみたいなんで」と説明。ローマやバーミンガムなど名門クラブからの誘いもあったが、名前やお金ではなく、チームに望まれ、かつ出場機会が得られそうかどうかを一番に考えたようだ。

 セリエAのイメージについて問われると、「まだ決まってないんで」と言葉を濁しつつ、「リーグのイメージですよね? もうホント、激しいリーグだと思う。しっかり守備ができないとダメですよね。セリエAは子供のころから一番、見ていたリーグです。中田ヒデさんもいたし。憧れのリーグです。バティストゥータやロナウド、中田ヒデさんをよく見ていた。ホント厳しいリーグですね」と明かした。

 「自分にはまだ、いっぱい足りないところがある。いろんな部分の精度を上げていかないといけない。とにかくチャレンジしたい。自分をどれだけ追い込めるかが大事。覚悟はできてます。これまでいろんな人に出会って、成長させてもらった。FC東京の看板を背負っているし、今までお世話になった人とか、すべての人の看板を背負っている。覚悟を持って挑戦してきたい」

 長友は自分の言葉で、力強く熱い思いを激白した。その眼差しは、夢が叶ったという満足感ではなく、次への挑戦というあくなき向上心でみなぎっていた。今後はクラブ間での最終合意を待ってイタリアに渡る。早ければ12日に渡り、メディカルチェックのあと、現地で正式契約を交わす予定。日本人DFでは初となるセリエAへの挑戦-。長友は猛者たちとの対決を心待ちにしている。

<写真>東京・小平の練習場で、サポーターにサインし、握手を交わす長友

(取材・文 近藤安弘)

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