FC東京の日本代表DF今野泰幸と長友佑都が10日、東京・小平の練習場を訪れ、サポーターに帰国報告を行った。

　約1000人のファンが出迎えてくれた中、今野は「無事に小平に戻ってこられました。またFC東京でイチから頑張りたいです」と拡声器を使って挨拶した。長友から「最後に今野さんが、何かやりたいそうです」と、1日の帰国会見で岡田監督からむちゃぶりされて敢行した闘莉王のモノマネ「集まれ～!」を促されたが、「いやいや、ないです。すいません」と苦笑いを浮かべた。

　ただクラブ側は、この「集まれ～!」の闘莉王のモノマネが予想外の反響を得ていることから、携帯電話の着信ボイスにすることを計画。この日、本人に正式に打診した。まだ承諾は得られていないが、収録準備を進めている。

　今野は「いやあ・・・。サッカー選手なのに、何やってんだ、と言われそうで。。。」と迷える心境を吐露。ただ「奥さんのお父さん(義父)にはよくやったと言ってもらえた。あそこで(帰国会見で)岡田監督から振られて、普通に話しても面白くないだろうしと。お父さんにそういわれて、正直、ほっとしたし、うれしかった」とまんざらでもない?表情を見せた。

　クラブ側は今後、収録を進め、公式携帯サイトで配信する予定。「味スタに集まれ～」などのバージョンを作成し、既存ファンへのサービスはもちろん、ファンの新規開拓につなげる。

　今野はこの日、軽めの練習をこなして17日のリーグ戦再開に備えた。そして改めて、W杯の素晴らしさに触れ、2014年のブラジルW杯を目指すことを宣言。「W杯は注目もされるし、トップレベルの大会。すごくいい大会だと思った。チャンスがあれば狙いたい」といい、Jリーグでさらにレベルアップすることを目標に掲げた。

<写真>約1000人のサポーターの前でW杯帰国報告をする今野(左)と長友

(取材・文　近藤安弘)