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憲剛が息の根止める1発。「前から行く姿勢を緩めずにやれた」

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[9.18 J1第23節 湘南1-6川崎F 平塚]

 川崎フロンターレの日本代表MF中村憲剛がリーグ戦2試合ぶり公式戦4試合ぶりに先発復帰し、相手の息の根を止めるゴールを決めた。3-1の後半9分、PA左でジュニーニヨのリターンから中に切れ込み、今季2ゴール目。「(前半の)最後、相手が決めてて、勢いに乗りそうなところがあったから、先に1点が取れてよかった」としてやったりの表情を見せた。

 ジュニーニョの爆発で幸先良く3点を取ったが、前半41分に湘南MF寺川能人にロングシュートを決められ、3-1となった。憲剛は試合後、「前半の1点が余計だった」と振り返っているが、ハーフタイムに気を引き締め直した。そして次の1点が大事なると考え、自らゴールを狙っていた。しっかりと決めて相手の戦意を喪失させた。

 「きょうは前から行こうとしていて、前から行く姿勢を緩めずにやれた。1失点は余計だけど、あとは良かったと思う。上位を追撃できる? きょう勝ったからって、こんなに簡単にいかないことは分かっているけど(攻撃の)イメージはできた」

 勝ち点38の6位とした川崎F。首位の名古屋とは勝ち点10差あるが、ACL出場圏内の3位・C大阪とは2差(勝ち点40)に迫っている。そして次は25日に勝ち点40の4位・G大阪とホームで戦う。勝てば再び優勝戦線に顔を出せる。憲剛は日本代表など過密日程による疲労で苦しんでいたが、復調した。残り試合を先発フル出場することを宣言している司令塔が、フル回転して逆転Vに導くつもりだ。

<写真>チームの4点目を決めた川崎F・MF中村
(取材・文 近藤安弘)

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