beacon

1年でJ1に戻った柏、今季の目標は「6位以内」

このエントリーをはてなブックマークに追加

 昨季はJ2で23勝11分2敗と圧倒的な力を見せつけ、1年での昇格を果たした柏レイソル。今季はキャンプ中のケガ人が出なかったことが、なによりの朗報のようだ。

 「(キャンプを通じて)ケガ人がゼロというのは今までにない。それもいい調整ができているということ」とFW北嶋秀朗は話した。これまでの練習試合では、札幌と引き分け、G大阪と千葉には敗戦と結果は出ていない。しかし、結果には見えないところで着実にチーム全体の底上げには成功している。

 現在は昨年12月に左第5中足骨骨折で負傷したMF兵働昭弘、同11月に右足側関節軟骨はく離の手術を行ったMF澤昌克、同7月に右ひざ前十字靱帯を損傷したMF水野晃樹の3人以外は、順調に練習をこなしている。各選手が万全なコンディションで練習に取り組めているおかげで、全体のレベルも高まってきた。

 09年7月から指揮を執るネルシーニョ体制も今夏で2年目に突入。今季はMF安英学などが新たに加入したが、同監督とともにJ2で厳しい試合を戦い抜いた積み重ねがある分「新しい選手が今までの上乗せとなって、いい形で融合できている」と北嶋は分析する。

 今季の目標についてはネルシーニョ監督から「6位以内」という命題が下っている。しかし北嶋は「それ以上、もっと上を目指すつもりで戦っていけば結果もついてくると思います。去年J2で戦う中で勝ち癖はつけられた」と意気込んだ。昨季は昇格1年目でC大阪が3位と躍進。リーグ終盤まで優勝争いに加わり、ACL出場権を手に入れた。その再現を柏が果たすか。

(取材・文 片岡涼)

TOP