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今季初ゴール直後に負傷交代…川崎F・楠神「勝たないと意味がない」

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[8.24 J1第23節 川崎F1-2名古屋 等々力]

 今季初ゴールの喜びもつかの間だった。川崎フロンターレのMF楠神順平は後半21分に先制点を決めると、ベンチ前でチームメイトと喜んでいたが、突如ピッチに倒れ込む。左膝を抑えながらそのまま担架で運びされ、ゲーム再開前に交代となった。

「ゴールを決めた数分前ぐらいから左膝が痛くなって、治るかと思っていたけど、最後の方は立っているのもきつかった」。試合後、足を引きずるようにしてミックスゾーンに姿を見せた楠神は、そう言って声を落とした。

 後半21分、PA内左でMF中村憲剛からパスを受け、鋭い切り返しでDF田中隼磨をかわし、左足でゴール。「ゴール前で仕事をしないと試合に出られない。前半はよくなかったけど、守備陣が粘ってくれて、その分、仕事をしたかった」。今季先発3試合目、出場10試合で奪った待望の今季初ゴールで先制したが、チームは楠神の交代後、痛恨の逆転負け。クラブワースト記録を更新する6連敗となり、「勝たないと意味がない。チームが勝つことが一番だし、それに貢献したかった」と唇をかんだ。

 左膝の状態は明日25日にも病院で精密検査を受ける予定。MF稲本潤一、DF小宮山尊信ら主力に多数の故障者を抱え、長いトンネルに迷い込んでいるチームにとっても痛いアクシデントとなった。

[写真]先制点を決めた楠神

(取材・文 西山紘平)

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