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ポイントは「安定感の向上」G大阪は来季リーグ奪冠に再挑戦

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[12.3 J1第34節 清水1-3G大阪 アウスタ]

 勝ち点2差で優勝を逃したガンバ大阪。2ゴール1アシストの韓国代表FWイ・グノは「ファンが観ても、自分たちがやっても楽しいサッカー」とそのスタイルについて口にしたように、G大阪は最終節でも魅力的なパスサッカーを展開した。ただ優勝争いを一時リードしながらも優勝できなかったことは確か。日本代表MF遠藤保仁は「しっかり反省すること。反省して次へ向かう」とコメントした。

 来季こそ05年以来となるリーグVへ、司令塔が必要性を口にしたのは安定感の向上だ。G大阪は第22節から首位を守っておきながら、残留争いを繰り広げている甲府とのホームゲーム(第27節)を0-2で落とすと、名古屋との大事な首位決戦(第29節)も1-4で完敗した。遠藤は「リーグ戦は34試合の戦い。悪いときでもポイントを加えていかなければいけない。上は1年間通して安定していた。(今年6敗を喫したが)負けを4回くらいにすれば、安定感を身につければ、また来年チャンスはある」。優勝するために苦しい試合を引き分けに持ち込む、また勝ち切ることによりこだわらなければならなければ、わずかな差で敗れてしまう。

 今季は1敗も許されないラスト5試合を4勝1分で終えるなど、やはり自力はJトップレベルにある。来年は監督、メンバーも変わる中でタイトルへ再挑戦。その中で結果を残すことができるか。「来年の監督がどういうスタイルになるか分からない。ただ(どのようなサッカーをするとしても)自分たちの力を出し続けないと優勝できない」と遠藤。天皇杯も敗退し、例年よりも早くシーズンを終えたチームは新監督を迎える来季、開幕からのスタートダッシュ、そして年間を通しての安定した戦いでリーグタイトルを奪冠する。

(取材・文 吉田太郎)

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