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横浜FCトップ昇格のU-18代表MF小野瀬「長い時間、試合に出られるように」

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 期待のルーキーがプロ1年目へ向けて、力強く意気込んだ。横浜FCに新加入したU-18代表MF小野瀬康介は、同クラブから3人目のトップ昇格選手。高校3年生として迎えた昨年は、横浜FCユースとして、初めて2種登録された。さらに登録から2日後に行われた8月7日の水戸戦(1-0)では、後半36分から途中出場してJデビュー。終了間際のロスタイム7分には、劇的な決勝弾を演出。強烈なインパクトとともに、Jデビューを果たしたMFがプロ選手として、一歩を踏み出す。

 小野瀬は、ユースから初の2種登録選手でありながら、U-18代表にも選出されており、同クラブ初の年代別代表選手でもある。ユースとトップの違いについては「ゲームスピードやプレッシャーが違う」と話しながらも、「攻撃の面では少しできると感じた」と昨年1年間での手応えを話す。プロ1年目へ向けては「もっと長い時間、試合に出られるように。守備の能力を上げていきたい」と意気込んだ。

 2012年はU-20W杯の出場権をかけた、AFC U-19選手権が行われる。昨年行われたAFC U-19選手権予選では、U-18日本代表の控えに甘んじていたため「スタメンで出れなくて、すごく悔しい思いをした」という。だからこそ「今年はしっかり頑張って、W杯に出れるように」と力を込めた。また、U-18代表のチームメイトでもある京都のFW久保裕也とは、今季はいよいよ"Jリーガー"同士として、対戦することになった。仲が良いという久保の姿を天皇杯で外から見ていて「『すげーな』と思いました」と話す。だからこそ、ともにプロ選手となる2012シーズンは「負けないように頑張りたい」と話した。

 ユースからの昇格選手ということもあり、多くの期待を背負っている実感はある。18歳のルーキーは「プロ入りできて、サッカーに集中できる状況になった。期待されているなというのは分かるので、それに応えられるようになりたい」とキッパリ。横浜FCジュニアユースから6年間、下部組織で育ってきたMFがトップチームでの飛躍を誓った。

(取材・文 片岡涼)
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