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横浜FC・山口新監督会見コメント

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 22日、横浜FCは新監督就任会見を行った。その会見での山口素弘新監督の意欲に溢れ、ユーモアもあるコメントを以下に紹介する。

 このたび横浜FCの監督を引き受けることになりました山口素弘です。今、話が出たように本当に急な話だったので、あまり考えずにパッと決まったかなという感じだと思いますけど。それは嘘ですけど(笑)。短い時間ですから、じっくりと決めて、その中には家族の理解であったり、前に仕事をしていた人たちの理解と協力があって、こういう運びになりました。

 難しい状況ということは当然、分かっていますが、逆に難しい状況だから呼ばれたのかなという非常にポジティブな考えでいます。選手だったときも、このチームにいましたし、勝手知ったる人も多々います。そういう意味では、割りとすぐに溶け込めるかなという考えでいます。多分、間違いなく経験のことを言われるでしょうが、それを隠すつもりもないし、だからと言って不安もありません。スタッフからも昨日、協力してくれる確約をいただきましたし、今日の午前中も選手たちと話して、お互いに助け合っていこうと話しました。本当に、こういう状況だから、ワクワクしながらやっていこうかな、戦って行こうかなと思っています。

―チームづくりで重視したい部分は
 (チームの)状況がこういう状況なので、まずはチーム、スタッフ、選手を含めて、全員が同じ方向を向くようにしていかなければいけないなと思っています。もちろん選手には、自信の回復などメンタル的なケアをしながら、すぐに試合がありますので、徐々に戦い方の大枠であったり、細かいことをつめていきたいと思います。今日の午前中にも練習がありましたが、みんな意欲的に動いてくれました。僕が想像していたよりは下を向いていませんでしたし、ファイティングポーズをとっていたので、まだまだ戦えるかなと思います。

―カズ選手との関係の作り方
 僕が監督をするときに、まずは自分より年上の人が選手としているとは思いませんでした。また、横浜FCを知っている方なら、まさか僕が監督で、キャプテンが難波(宏明)だとも思わなかったでしょう。そういうことを改めて感じています。ただ、カズさんも含めて、僕は選手たちに伝えたのは、100%グラウンドでのトレーニング、良いパフォーマンスをして競争に勝てば、当然、試合に出る権利は与えるという話をしました。それに関しては、年齢、今までの実績、去年がどうだったとか、僕は知らないので、これから僕の目で見て、感じていろいろ決めていこうと思います。ただ(カズは)あれだけの選手なので。プレーヤーの中でもリスペクトされていますから、そういった中で、お互いに助け合うところは十分にあるかなと思います。

―これまでで影響を受けた指導者は
 非常に優等生的な答えで申し訳ないのですが、今まで接した監督はすべて良い監督だったと思います。当然、良いところも悪いところもありましたけど、それを僕なりに解釈しながら。引退してからは現場に戻る準備をしてきましたし、海外でいろいろな方とも接してきたので、いろいろな方だと思います。もしかしたら「反町(康治)監督」と言うと、反町監督は喜ぶかもしれませんが、あえて言いません(笑)。

―オファーを受けた時の印象は
 まず初めは当然、驚きました。『早っ』ていう感じですかね。そういう驚きはありました。ただ、すぐにそういう準備ではなくて、僕自身、現役を引退するときの会見でも『次のステップの準備をしたい』と言ったと思います。それから4年間待ったので。どこが先にオファーをくれるかな?と。オファーがかかりそうなところも途中ありましたけど、かかりそうにして最後に梯子を外されたこともあったので。準備をしていたということでは、準備をしていたので。まぁ、準備OKという感じでした。

―今日の練習を2部練に変更した理由は
 いろいろなことを選手に伝えたかったですし、トレーニングをして、そのトレーニングが試合に反映されると思っています。もしかしたら選手はきついと思っているかもしれませんが、歯を食いしばってもらって、試合で笑えばいいと思います。それで2部練習にしましたが、選手の反応はどうでしょうか。今頃、クラブハウスで文句を言っているかもしれませんね(笑)。

―三ツ沢でサポーターに見せたいものは
(三ツ沢は)非常に箱は小さいですけど、臨場感があって、サッカー場としては素晴らしい。また、いろんな思いがあるスタジアムなので。正直、監督としてそこに戻れるとは。戻りたいなっていう思いはありましたけど、戻れるとは思っていませんでした。でも、もし、日曜日に行ってみて、三ツ沢に行ってみたら(ユニフォームに)着替えて、プレーヤーとして試合に出たくなるかもしれません。そのあたりは、トレーニングも徐々に選手たちと一緒にやりながら、コンディションを上げていって、プレーヤーとして、ラスト何試合かくらい、勝負の時はプレイングマネジャーは今までのJリーグにいませんからね。虎視眈々と狙おうと思います(笑)。

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