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FC東京が先制も…浦和が終盤に一気に逆転! 12年負けなしの味スタで先勝

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[10.5 ルヴァン杯準決勝第1戦 FC東京1-2浦和 味スタ]

 ルヴァン杯は5日、準決勝第1戦の2試合を行った。味の素スタジアムでは、FC東京浦和レッズが対戦し、2-1で浦和が敵地で先勝した。なお、運命の第2戦は9日に埼玉スタジアムで行われる。

 J1第2ステージと年間順位で首位に立つ浦和は、日本代表に招集されたGK西川周作とDF槙野智章、MF柏木陽介、そして、準々決勝第2戦・神戸戦で主審への抗議により退席したペトロヴィッチ監督を欠く中、アウェーでの第1戦に臨んだ。前半6分、右サイドのクロスからPA中央のMF李忠成が倒れながらも落としたボールをMF関根貴大が右足シュート。サイド攻撃を相手に意識させると、同18分には、中央から仕掛け、李忠成からFWズラタンがPA左に流してMF武藤雄樹が右足シュートを放つなど、相手の逆を突く効果的な攻撃でチャンスを作った。

 一方、2004年9月23日のJ1第2ステージ第6節(0-1)以降、味の素スタジアムで浦和に勝てていないFC東京は、パスを的確につなぎ、浦和の守備を崩しにかかる。前半19分、右サイドからDF室屋成がクロスを供給すると、ファーサイドのFW前田遼一が頭で合わせる。これは枠を外れたが、同35分にはMF中島翔哉のロングスルーパスから決定機。斜めの動き出しでMF羽生直剛が裏を取り、前田にラストパスを送るもカバーに戻った相手DFを前にシュートは打てなかった。

 それでもFC東京は、日本代表に招集されたDF森重真人とDF丸山祐市に代わってセンターバックに入ったDF高橋秀人とDF吉本一謙を中心に前半を無失点で凌ぐと、後半立ち上がりに先制点を挙げる。同4分、室屋が右サイドからクロスを上げると、ニアの羽生がフリック。コースが変わったボールをこの日キャプテンマークを巻いたMF東慶悟がヘディングシュートで押し込み、1-0。ホームで苦手としている浦和から先制ゴールを奪った。

 相性の良い味スタで1点ビハインドとなった浦和は、後半16分に好調のFW高木俊幸をピッチに送り込む。さらに左WB関根と右WB駒井がポジションチェンジするなど、FC東京の守備をこじ開けようと反撃に出るが、なかなか崩し切るには至らない。すると同22分、FC東京の素早いリスタートから中島に裏に抜け出され、PA内から左足シュートを打たれたが、ここはGK大谷幸輝がファインセーブ。追加点は許さなかった。

 後半27分にはFW興梠慎三を投入し、浦和がさらに攻勢を強めると、同32分に待望のゴールが生まれる。左サイドで興梠のヒールパスを高木が受けると、中央に切れ込んで右足一閃。鮮やかなミドルをゴール右隅に突き刺し、ついに同点に追いつく。さらに浦和は同35分、右に展開されたボールからMF平川忠亮が仕掛けて、グラウンダーのクロス。これをPA中央の武藤が右足ダイレクトでゴール左隅に流し込み、一気に逆転に成功した。試合はそのまま2-1で浦和が逆転勝利。準優勝に終わった2013年以来となる決勝進出に王手をかけた。


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