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途中出場の松浦、山田の活躍で、磐田が浦和との乱打戦を制す

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[4.4 ナビスコ杯A組第2節 磐田4-3浦和 ヤマハ]

 4日、ナビスコ杯グループリーグ第2節が各地で行われ、ヤマハスタジアムでは鳥栖と並びAグループの首位に立つジュビロ磐田と、初戦で仙台に勝利して3位につける浦和レッズが対戦した。FW前田遼一の公式戦4試合連続ゴールで先制した磐田は、一度は浦和に逆転を許す。それでも、途中出場のMF松浦拓弥、MF山田大記の活躍もあり、激しい撃ち合いとなった一戦を4-3で制した。

 両チームとも、3月31日に行われたリーグ戦とは大きくメンバーを変えてきた。磐田イレブンのうち、31日の柏戦(1-0)に引き続きスタメンで出場したのはGK八田直樹、DF駒野友一、MF山本康裕、前田の4選手のみ。対する浦和は川崎F戦(1-1)でMF阿部勇樹、DF槙野智章が退場しており、この試合は出場停止。それもあってかDF永田充以外の10人を入れ替えて、この試合に臨んだ。

 試合は開始早々の前半7分に動く。右サイドから左足で駒野がクロスを上げると、ファーサイドで前田がフリーで流し込み、ホームの磐田が先制する。先手を許した浦和も、両サイドから積極的に仕掛ける。前半20分には左WBに入ったMF宇賀神友弥が中央にドリブルで入り、シュートを放ったが、ゴールの左に外れて行く。同25分にも右サイドでMF高橋峻希が相手のパスをカットし、FW田中達也に預ける。高い位置でボールを奪い、一気にチャンスを迎えたが、田中はシュートに持ち込めなかった。

 それでも攻撃にリズムの出てきた浦和は、同35分に同点に追いつく。DF濱田水輝のループパスを田中がヘッドで落とすと、後方から走り込んでいたMF小島秀仁が右足で決めた。小島のプロ初ゴールで勢いづく浦和は、その後もボールを支配する。前半ロスタイムにはMFマルシオ・リシャルデスがゴール前に蹴ったFKがMFロドリゴ・ソウトのオウンゴールを誘い、2-1と逆転に成功した。

 後半の立ち上がりも、浦和が優勢に試合を進める。後半4分に高い位置でボールを奪ったMF原口元気がシュートに持ち込むが、シュートはGK八田直樹の正面を突いた。

流れを変えたい磐田は、後半7分に松浦と山田を同時にピッチに送り込む。この2人が試合の流れを一気に変えた。出場直後の同8分、まずは松浦がドリブルで仕掛け、前田にスルーパスを送る。これは前田に通らなかったが、カバーリングに入ったDF野田紘史に当たり、あわやオウンゴールとなる。その4分後には山田がFKをファーサイドでフリーになっていたDF千代反田充にピタリと合わせて、磐田が同点に追いついた。

 流れをつかんだ磐田は、同19分にもFW阿部吉朗がGKをかわしてシュートを打ったが、ゴール前に戻ったDFにクリアされる。同19分には永田のミスから松浦がドリブルで運び、前田にパスを送るが、前田はシュートに持って行けず。落としたボールをMF菅沼実が狙ったがGKが弾き、前田がこぼれ球を拾ったがオフサイドになる。さらに磐田は同32分、DF金沢浄が前線の山田に縦パスを入れる。山田がヒールでボールを落とすと、そこに反応した松浦が対面したDFの股を抜くトーキックのシュートで逆転ゴールを流し込む。

 浦和も直後の後半34分、左サイドからMF柏木陽介が柔らかいクロスをゴール前に入れる。これに高橋が合わせて、3-3の同点に追いついた。

 しかし、磐田の勢いは止まらない。同37分、敵陣深くで野田からボールを奪い取った山田が中央に持ち込み、得意の左足でシュートを放つ。GK山岸範宏も懸命に手を伸ばしたが届かず。山田のシュートがゴール右隅に決まり、4-3と磐田が浦和を突き放した。その後も同42分に駒野のクロスに山本康がシュートを放ったが、これはGK山岸に防がれる。その1分後にも菅沼の折り返しから山本康が狙うが、枠を捉えたシュートは再びGK山岸が触り、クロスバーを叩く。

その後は残り時間をうまく使い切った磐田。リーグ戦で2位に立つ勢いそのままに、ナビスコカップでも連勝を飾り、Aグループの単独首位に立った。


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