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[全中]“柴崎世代のリベンジ”へ…青森山田が史上7校目の連覇へあと1勝

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[8.23 第46回全国中学校サッカー大会準決勝 青森山田2-0高川学園 帯広の森球技場A]

 前年度王者の青森山田中(青森)は準決勝で高川学園中(山口)を2-0で下して、連覇のかかる決勝へと駒を進めた。連覇となれば、2006、07年の日章学園中(宮崎)以来、史上7校目の快挙になる。歴代優勝チームはこちら

 序盤は拮抗した展開となったが、徐々に青森山田が地力の差を見せ始める。すると前半終了間際の29分、FW三国ケネディエブスが競ったこぼれ球をFW檀崎竜孔が押し込み先制。前半のうちにリードを奪うことに成功した。

 さらに青森山田は後半に入るとすぐに突き放す。左サイドからのCKを獲得すると、190cmFW三国がニアでおとりになる動きを見せる。そしてファーに走り込んだDF二階堂正哉が頭で押し込み追加点を奪った。

「高川学園は予想通りタフなチームだった」と、まずは相手を称えた上田大貴監督。「厳しい戦いになることは分かっていた。固さや緊張もあって頭が真っ白になっている選手もいたが、ハードワークは出来ていた」としっかり勝ち切ったイレブンを評価した。

 決勝戦の相手は日章学園に決まった。日章学園とは現日本代表MF柴崎岳(鹿島)を擁した2007年大会の決勝でも対戦。結果は0-2で敗戦。苦杯をなめているだけに、青森山田にとっては“リベンジ”の舞台になる。上田監督は「前評判の高いチームで、決勝戦は日章なのかなと思っていた」と話すと、「タフさ勝負、気持ちの強い方が日本一だと思っている」と闘志を燃やした。

 一方の高川学園は善戦実らず、決勝進出とはならなかった。「同じ中学生だ」と話して選手を送り出したという久下誠二監督も、「パワーが全然違った。高校生みたいでしたね」と青森山田に脱帽。ただ、「ここまで私立を3つ倒してきた。選手たちもいい思い出になったと思います」と、結果を残した選手たちを称えていた。

(取材・文 児玉幸洋)
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