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[全日本ユース選手権]C大阪U-15小松が4戦連発となる延長V弾!アカデミー福島下し初の決勝へ

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[12.26 高円宮杯U-15 全日本ユースサッカー選手権準決勝 JFAアカデミー福島U15 0-1(延長) C大阪U-15]

 高円宮杯U-15 第27回全日本ユース(U-15)サッカー選手権大会の準決勝が26日、味の素フィールド西が丘で行われ、第1試合ではセレッソ大阪U-15とJFAアカデミー福島U15が対戦。ともに初の準決勝進出チーム同士の対決となった一戦は、延長戦の末にC大阪U-15が1-0で制した。決勝は28日に同会場で行われ、このあと対戦する鹿島アントラーズジュニアユースガンバ大阪ジュニアユースと対戦する。

 立ち上がり、主導権を握ったのはC大阪U-15だった。しかし5分にMF喜田陽の浮き球スルーパスからMF根本洸希が抜け出してチャンスを迎えるが、シュートは枠上に外れる。同11分の左クロスのこぼれ球に逆サイドから走り込んだMF鈴木冬一が右足でシュートを狙うが、ボールは枠を捕えることはなかった。

 一方のJFAアカデミー福島U15はなかなかペースが掴めない。準々決勝のアビスパ福岡U-15戦でハットトリックを決めたMF作山博紀ら攻撃陣がコンビネーションでゴールを目指すが、180cmを超える選手が並ぶ屈強なC大阪守備網を崩すことができない。結局、前半はシュートを打つこともできなかった。

 後半に入ってもC大阪のペースは変わらない。ただ14分のペナルティーアーク付近から放ったMF谷本駿介のシュートはGK青木心の好セーブに阻まれる。同24分には左サイドでフリーで待っていた谷本に絶好のパスが出るが、シュートは青木の正面を突いてしまった。

 後半終盤は攻守の切り替えが激しくなる。福島が33分にCKの流れからDF野末学の左足シュートに持ち込むも、ボールはGK林祥太郎の胸の中に収まる。直後にはC大阪。同36分にゴール前でFW小松海樹の粘りから鈴木が左足で狙うも、シュートは枠右に外れていった。

 80分では決着が付かず、試合は10分ハーフの延長戦に突入。C大阪は延長炎半8分にこの試合、両チーム通じて初の交代カード、根本に代えてMF奥村仁を投入。対する福島は延長後半開始と同時にMF田村祐二朗を下げてFW植中朝日をピッチに送り込み、勝負の1点を奪いに行く。

 それでも延長後半3分にC大阪が迎えたビッグチャンス、谷本の突破から放った鈴木のシュートや直後のDF西尾隆矢のヘディングシュートもGK青木が好セーブで立ちはだかり、ゴールラインを割らせることはなかった。

 しかしPK戦に突入するかと思われた延長後半9分だった。右サイドから横パスで崩すと、喜田のラストパスを小松が左サイドからゴール右隅に沈めるゴールを決めてついに先制。小松は4戦連発となる今大会6ゴール目。絶好調のエースがまたも試合を決めて、決勝へと駒を進めた。

(取材・文 児玉幸洋)

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