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[全中]神村学園が2年ぶりV王手、MF奥田敦斗2発で鵠沼中を突き放す「大事な試合で仕事ができてよかった」

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MF奥田敦斗が2得点を決めた

[8.23 全中準決勝 鵠沼中1-3神村学園 県総合運動公園第2サッカー場]

 神村学園中が2年ぶり2回目の優勝に王手をかけた。準決勝で藤沢市立鵠沼中(神奈川)と対戦すると、FW西村朋倭(3年)4戦連発となるゴールを決めて先制。同20分にはMF大浦貴晶(3年)のアシストからMF奥田敦斗(3年)が加点すると、1点差とされた後半アディショナルタイムには再び大浦のアシストから奥田がゴールネットを揺らして、3-1で勝利した。

 どこからでも、誰でも点が取れる。今年度の神村学園の最大の特長だが、奥田は人知れず悩んでいた。初戦で1得点を決めてはいたものの、2回戦、3回戦と不発。何よりチームメイトの西村の大活躍が焦りを生んでいた。「ここまで全然仕事ができていなかったので、大事な試合で仕事ができたのでよかったです」。決勝に導く2発に、まずはホッと胸をなでおろす。

 神村学園は一昨年度の大会で初優勝を経験。かつてFW福田師王(ボルシアMG)やMF大迫塁(C大阪)らを擁した代でも成し遂げられなかった悲願の日本一の座に就いた。優勝した代もFW名和田我空(神村学園高)がいたことで注目を集めたが、“憧れの世代”に成績で肩を並べられるところまで来た。「2年前の結果と並べるようにチーム全員で戦って優勝できたらいいなと思います」。

 決勝で対戦する日章学園中(宮崎)は、今年度すでに4度対戦。全勝している相手だが、「粘り強いチームという印象。球際に強いチームなので、そこは自分たちも意識して負けないようにしたい」(奥田)と油断はない。「今年この大会で活躍して、日本代表に入りたい」という野心を抱く奥田が、明日の決勝に全神経を集中させる。

(取材・文 児玉幸洋)
●第54回全国中学校サッカー大会特集ページ
児玉幸洋
Text by 児玉幸洋

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