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攻撃的SB佐藤「守備で良いところが出せた」。成長実感の新たな強みで埼玉県の日本一に貢献

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左サイドで好守を見せた埼玉県SB佐藤優斗。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[10.4 国体少年男子決勝 埼玉県 1-0 石川県 テクノポート福井総合公園スタジアム]

 左足キックと身体の強さを活かした1対1、トリッキーなドリブルも武器とする攻撃的SBは今大会、むしろ守備面で目立っていた。DF佐藤優斗(浦和ユース、1年)自身も「凄く守備で良いところが出せたと思います」と頷く。全5試合、フルタイム出場したDFは、特にサイドの攻防戦でのボール奪取や中央へ絞ってのカバーリングなど、守備面で埼玉県の日本一に貢献した。

 大会開幕前、プレミアリーグEASTに所属する浦和ユースのAチームでレベルの高い選手たちとプレー。そこでスピード感、強度を経験してきたDFは「同じレベルの相手とやって負けないという強い気持ちがあった」という。

 埼玉県選抜のアタッカー陣には個、グループで打開できる選手が揃っていることもあって、守備に集中。もちろん、チャンスがあれば、攻め上がりからクロスを入れていたが、大会を通じて成長を実感している守りに重きを置いていた。決勝でもドリブラーの左MF須藤直輝(昌平高1年)を後方で支えていたDFは、石川県を完封したことを喜んだ。

 昨春、U-15日本代表のイタリア遠征に参加。代表復帰は目標の一つだ。「中学の時に1回入ったんですけれども、そこから全然選ばれていなくて悔しいので。ワールドカップのメンバーに入れるように頑張りたいと思います」。そのために、まずは浦和ユースで出場機会を増やしてチャンスを掴む。

(取材・文 吉田太郎)
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