[10.4 国体少年男子決勝 埼玉県 1-0 石川県 テクノポート福井総合公園スタジアム]

　試合終了の笛が鳴ると、埼玉県GKジョーンズ・レイ(大宮ユース、1年)は決勝でゴールを守り抜いたGK久保賢也主将(大宮ユース、2年)の下へ駆け寄り、笑顔で抱擁していた。「きょうは賢也がゴールを守ったんですけれども、アップから盛り上げたりできたのでしっかり一緒に優勝を喜びました。ミニ国(関東ブロック予選)などでは出場がなかったんですけれども、国体では出場が3試合あって、そこでしっかり結果を残して勝利できたので良かったと思います」

　同じ大宮ユースの先輩であり、GK争いのライバルでもある久保と2人でゴールを守って手にした日本一だ。久保が大会前の怪我で出遅れていたこともあり、ジョーンズは国体の1回戦と2回戦で先発出場。準々決勝は久保が先発したが、準決勝の千葉県戦では再びジョーンズがゴールを守った。

　この千葉戦でジョーンズは納得のパフォーマンス。前後半にそれぞれビッグセーブを見せるなど、関東対決勝利に大きく貢献した。競争の末、決勝は久保が再び先発することになったが、それでも国体は自信を得る大会になったようだ。

「千葉戦で凄くいいプレーができたと自分では実感していて、シュートストップとかでも結構身体が動いたりしたので、そこをもっと磨いていきたいです」。関東ブロック予選では出番が無かったものの、本大会では自分の良さを発揮して優勝。チームで出番を掴むこと、そして来年のU-17ワールドカップで日本の「スタメン争い」することを目指して、貪欲に自分の力を高めていく。

(取材・文　吉田太郎)

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