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[国体少年男子]北海道が27年ぶりの国体準決勝進出!同点に追いつき、新潟県をPK戦で撃破!

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北海道が95年以来の準決勝進出!(写真協力=高校サッカー年鑑)

[10.4 国体少年男子準々決勝 新潟県 2-2(PK5-6)北海道 下野市大松山運動公園 陸上競技場]

 U-16の都道府県選抜日本一を争う第77回国民体育大会「いちご一会とちぎ国体」サッカー競技少年男子の部は4日、準々決勝を行った。新潟県と北海道が対戦。2-2で突入したPK戦の末、北海道が6-5で勝ち、準決勝進出を決めた。

 14年大会以来、2度目の4強入りを狙う新潟と95年以来の4強を目指した北海道との準々決勝。北海道コンサドーレ札幌U-18、同U-15の14人と札幌大谷の2選手によって構成された北海道が立ち上がり、押し込む。

 3分には、右サイドでスプリントを繰り返していたSB冨谷央雅(北海道コンサドーレ札幌U-18、1年)を起点とした攻撃から決定機。クリアがもたついた新潟に連続攻撃を繰り出した北海道は、MF庄内航汰(北海道コンサドーレ札幌U-18、1年)の折り返しをFW畑山聖那(北海道コンサドーレ札幌U-18、1年)が決めて先制する。

 北海道は畑山の抜け出しなどから追加点を狙うが、帝京長岡高の16人で戦う新潟は止める・蹴るの質で対抗。12分に1チャンスを活かして同点に追いつく。スルーパスで左中間を抜け出したMF山村朔冬(帝京長岡高、2年)が自らのシュートのこぼれを右足で決めた。

 新潟はさらに19分、敵陣でボールを奪うと、左右へ動かしてからMF吉竹勇人(帝京長岡高、1年)が縦パス。MF野村塁生(帝京長岡高、2年)を経由して抜け出したFW新納大吾(帝京長岡高、1年)が右足シュートを突き刺し、試合をひっくり返した。

 北海道は自陣からボールを正確に繋いで新潟のハイプレスを剥がし、俊足FW畑山が相手の脅威になっていた。だが、新潟はCB渡辺陽翔(帝京長岡高、2年)がシュートブロックするなど2点目を許さない。逆にリードした新潟は自陣からテンポの良いパスワーク。間を取りながらボールを前進させ、野村の個人技やMF平澤諒珂(帝京長岡高、2年)の推進力なども交えて追加点を狙った。

 新潟が今大会2試合目なのに対し、北海道は今大会3試合目。体力面の負担が大きい北海道はなかなかチャンスを作れなかったが、それでも交代を繰り返してギアを上げる。また、新潟がチャンスを逸したこともあって1点差のまま食らいついた。

 そして、後半22分、北海道はMF川崎幹大(北海道コンサドーレ札幌U-15、中3)からのパスを受けた交代出場MF三舩煌晴(北海道コンサドーレ札幌U-18、1年)が右足ループシュート。右中間から放たれた一撃がファーサイドのゴールネットへ吸い込まれ、2-2となった。

 新潟は直後に山村が右クロスを左足ダイレクトで狙ったが、北海道GK竹内琉真(北海道コンサドーレ札幌U-18、1年)がビッグセーブ。新潟もゴール前のシーンを作られながら粘り強く守り、2-2のまま前後半を終えた。

 PK戦は互いに3人が成功。後攻・新潟の4人目のシュートが枠上に外れたが、続く先攻・北海道5人目のシュートを新潟GK小林脩晃(帝京長岡高、1年)がストップする。迎えた7人目、北海道GK竹内が止め返して決着。北海道が27年ぶりの国体4強入りを果たした。

(取材・文 吉田太郎)
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