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[MOM4025]神奈川県MF高橋友矢(横浜FCユース、1年)_守備と声で貢献。神奈川の先輩のように日本一へ

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中盤で神奈川県を支えたMFMF高橋友矢主将(横浜FCユース、1年)。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.4 国体少年男子準々決勝 東京都 1-2 神奈川県 下野市大松山運動公園 陸上競技場]

 スタイルを表現し、“ちこちこ”とゆっくり攻め続けて逆転勝ち。神奈川県の攻守の肝を握るのがMF高橋友矢主将(横浜FCユース、1年)とMF德田佑真(横浜F・マリノスユース、1年)のダブルボランチだ。

 この日も攻守両面でボールに多く係わり、チームをサポート。中でも高橋は相手ボールホルダーへの鋭いアプローチを連発し、東京都に思うようなビルドアップを許さなかった。

「本当に今日芝が長くて、ボールのコントロールが難しくて、自分からの配球というのはなかなか質が低かった。そういうことがあったので、守備で自分がどうできるかに切り替えて、球際潰すところや、セカンドボールを拾うところだったりは予測して臨んでいました」

 本人は攻撃面で十分な貢献ができなかったことが「悔しい」という。だが、その中でできること、常に意識している部分でもある守備や声に重きを置いてプレー。関泰宣監督(横浜市立美しが丘中)も評価する動きで逆転勝利へ導いた。

 神奈川のスタイルを正確性と献身性で支える。「自分は面白いアイディアを持っている訳ではない。的確な判断で間へ刺すだったり、サイド散らすだったりを大切にしている。“ちこちこサッカー”はアイディア必要ですけれども、少し落ち着いて、ちょっと客観的に見て、的確な判断でつくりのところをやっていきたい」。豊富な運動量と賢さ、上手さで次は大阪府との強豪対決を乗り越える。

 主将は「監督も『自分たちが日本一上手い』と言っているので、(国体は)自分たちの力を全国に見せつける上でも大事な大会かなと思うんで、次、大阪という強い相手なんですけれども、自分たちのサッカーで勝ちたいと思います。神奈川という期待されるチームのキャプテンって重いですけれどもやりがいはありますし、勝っていくごとにめちゃくちゃ嬉しいので、次も勝って優勝まで行きたいと思います」と意気込んだ。

 憧れは神奈川県選抜の先輩で14年国体少年男子の部で日本一に輝いているMF田中碧(現デュッセルドルフ)だ。「自分、田中碧選手が好きなんですけれども、守備の強度もそうですし、攻撃の的確さだったりミドルシュートも打てるような選手だと思うので、田中碧選手のように強度もあって攻撃の軸として作っていけるような選手になりたい」。田中のように国体で輝き、努力を重ねて一歩一歩階段を登って行く。

(取材・文 吉田太郎)
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