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[ダノンネーションズカップ]横浜F・マリノスプライマリー、世界3位!大会ベストプレーヤー&フェアプレー賞を受賞

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 世界32か国から32チームが集まって行われたU−12世代のサッカーの祭典「ダノンネーションズカップ2013」が7日、イギリス・ウェンブリースタジアムで幕を閉じた。

 日本から出場した横浜F・マリノスプライマリーは予選リーグを1位で突破したものの、準決勝でフランスに敗れてアイルランドとの3位決定戦に回った。

「準優勝で負けたときはショックで落ち込んだけど、しっかり勝って3位になろうと思っていました」と佐藤宇(ひろ)がいうように、気持ちを切り替えたプライマリーの選手たちはサッカーの聖地・ウェンブリーのピッチではつらつとしたプレーを見せる。

 立ち上がり15秒、左サイドをドリブルで突破した中村斗星のクロスがDFに跳ね返ったところを吉尾虹樹(こうじゅ)がシュート。これは外れたが3分、右サイドの高い位置でボールを受けた吉尾が再び右足を振り抜く。「今大会は10ゴールを目標にしていたのに1点もとれていなくて悔しかった」という吉尾のシュートがゴール左隅に突き刺さり、プライマリーが先制点を奪う。

 その後もプライマリーはアイルランドに対し、持ち前のドリブルとショートパスを駆使したサッカーで押し込んで行く。守っては、GKの高橋昂大がアイルランドのシュートを的確なポジショニングで止めてゴールを許さない。

 待望の2点目が生まれたのは14分、佐藤がドリブルで積極的に切れ込み、相手に当たってボールがこぼれたところに詰めたのは粟飯原央統(あわいはら・ひろと)。中村俊輔にあこがれるプライマリーの10番が得意の左足で勝負を決めた。

「厳しい戦いもあったけど、みんなで乗り越えるができて良かった。すごく楽しかったです」と大会を振り返ったのはキャプテンの岩井龍翔司(りゅうじ)。

 大会後の表彰式では3位に加えて、フェアプレー賞、大会ベストプレーヤー賞を佐藤が受賞。目標だった世界一こそならなかったが、プライマリーは世界の舞台で確かなインパクトを残した。

7日の試合結果
[3位決定戦]
日本 2-0 フランス
[日]虹尾虹樹、粟飯原央統

[写真]横浜F・マリノスプライマリーは3位とフェアプレー賞を受賞

(取材・文 北健一郎、写真 ムツ・カワモリ)

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