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[デフフットサルW杯]女子代表は欧州王者・ポーランドに敗れるも、決勝トーナメント進出へ

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喜びを爆発させる岩渕主将(手前、提供:日本ろう者サッカー協会)

【デフフットサルワールドカップ2019】(スイス・ヴィンタートゥール)
デフフットサル女子日本代表4-6(前半2-4)ポーランド代表

 デフフットサル女子日本代表が現地時間10日、予選リーグ第3戦を戦い、ヨーロッパ王者のポーランド代表に4-6で敗れたが、グループ2位で決勝トーナメント進出を決めた。

 前半、ポーランドに先制ゴールを許したが、その後、酒井藍莉が左足シュートで同点弾。しかし、ポーランドの2点目、3点目が力の差を物語っていた。センターライン付近から積極果敢にシュートを放ち、GK芹沢育代が反応しても、その手をはじくような力強いシュートでゴールを奪われた。日本は組織的な攻撃で対抗したが、個の力の差は歴然としていた。

 山本典城監督はこう振り返った。

「ポーランドはやはり体格はもちろんのこと、パススピードやシュート力など、どれをとっても日本を上回ってる部分が多い中で、自分達はDFで我慢しながらボールを奪った時のトランジションの部分で相手を上回ることでチャンスを作ることを考えていました。その部分の狙いも選手達はピッチで体現し、チャンスも多く作れていたと思いますが、やはり最後の決めきる部分での差がこのスコアに繋がってしまった」

 準々決勝の相手は、Aグループ3試合で35得点あげて勝ち上がってきたブラジル代表だ。今大会初ゴールとなる、チーム4点目を決めた岩渕亜依主将が言葉に力をこめた。

「ヨーロッパ王者に敗れましたが、チームのみんな誰一人下を向いていません。自分たちの力でやれる、攻めれることを今日の試合で体感しました。あとは決めるだけ。また誰もが行けるわけではない決勝トーナメントで戦える幸せを噛みしめ、チャンスをしっかりモノにしていきます」

 勝てば目標の世界一へむけ、視界が開けてくる。これ以上ない舞台が整った。

得点者
[日本代表]
(前半)
酒井藍莉
鳥海玲奈

(後半)
鳥海玲奈
岩渕亜依

先発メンバー
[日本代表]
GK1芹澤育代
FP11酒井藍莉
FP10岩渕亜依
FP9中島梨栄
FP13鳥海玲奈
監督山本典城

【女子日本代表スケジュール】
≪予選≫
11月09日(土)△3-3スウェーデン
11月10日(日)〇6-0フィンランド
11月11日(月)●4-6ポーランド
≪決勝ラウンド≫
11月13日 準々決勝・ブラジル戦
11月14日 準決勝ほか
11月15日 順位決定戦(5位~12位)
11月16日 決勝、3位決定戦
※時間は日本時間、( )は現地時間。スケジュールは変更される場合あり

大会の公式HPはこちら

【女子日本代表選手】
GK1芹澤育代(FOREST ANNEX)
GK12佐藤優(SDFCアレグリーナ)
FP2原田明奈(アスレジーナ)
FP3宮城実来(SDFCアレグリーナ)
FP4田村友恵(LasMaleza)
FP6阿部菜摘(日体大学友会女子サッカー部、日体大FIELDS横浜サテライトB)
FP7川畑菜奈(SDFCアレグリーナ)
FP8宮田夏実(関西学院大学体育会サッカー部女子チーム)
FP9中島梨栄(中野FCアサレア)
FP10岩渕亜依(early.f.t)
FP11酒井藍莉(SAICOLO)
FP13鳥海玲奈(FOREST ANNEX)
FP14中井香那(sonrisa)
FP15一色麻衣(FUSION)

【スタッフ】
監督:山本典城
コーチ:本多さかえ
トレーナー:田場吏
トレーナー:宮澤楓
メンタルトレーナー兼通訳:高橋基成
スタッフ:朝倉ゆり奈

最終メンバーの詳細はこちら

(取材・文 林健太郎)

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