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[大学サッカー]“スーパールーキー”MF河井不発、慶大は逆転負け(早稲田大vs慶応大)

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[6.20 大学サッカー第59回早慶サッカー定期戦 早稲田大 4-2 慶応大 国立]

 昨年度の全国高校サッカー選手権で4得点を決め、藤枝東高(静岡)を全国準Vへ導いたMF河井陽介(1年)が慶応大のトップ下として先発した。今季関東大学リーグ2部で10試合に出場し、得点ランキング2位の7得点、アシストランキング首位の5アシストをマークしている“スーパールーキー”のプレーに注目が集まったが、この日の慶応大はややロングボール中心だったため、攻撃に絡むことができず。前を向いてのプレーは数えるほどで、役割を果たせないまま後半23分に交代した。
 この日と同じく国立競技場で行われた全国高校選手権決勝では流通経済大柏高(千葉)に0-4で完敗。相手は違えど、同じピッチでの雪辱を目指した河井だったが「パスがこなくてボールに触れなかった。国立で、別の意味でリベンジということでやり遂げたかったけど」と悔しがった。
 チームは2点のリードをひっくり返され2-4で逆転負け。イ・ウヨン監督は「この間(総理大臣杯予選、1-3で中央大に敗戦)の中央大もそうだけど、1部のチームは勝負強い」。優勢に試合を進めながらも決めきれず、相手の勝負強さに屈した中央大戦の再現。決定的なチャンスは幾度となく作ったが、3点目が取れなかった。河井の活躍もあり、関東2部では今季首位を快走する慶大も、この日は昨年の全日本大学選手権王者で関東リーグ1部の早稲田大の強さを見せつけられた形だった。
 だが、慶大は早大から先制ゴールを奪ったDF田中奏一(FC東京U-18)やFW風間荘志(暁星高)ら1年生の好選手を有するなどポテンシャルは高い。「まずは1部に上がること。来年(成長して)ここへ帰ってきます」と河井。02年以来の早慶戦勝利は来年こそ果たす。
 
(取材・文 吉田太郎)

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