[大学選手権]緊急出場の明大CB・吉田が大仕事
[12.26 全日本大学選手権準決勝 関西大0-2明治大 平塚]
“伏兵”のピンポイントクロスが明治大を決勝進出に導いた。1-0とリードしながら相手の反撃を受け、我慢の時間が続いていた後半35分。DF吉田啓祐(2年)の右クロスに合わせたMF都丸昌弘(4年)のヘディングシュートのこぼれ球をFW久保裕一(3年)が押し込み、試合を決定付けた。
左ひざを痛めたDF蛭田達也(4年)に代わって前半42分から途中出場した。センターバックの負傷というアクシデントによる緊急投入。「緊張した」という吉田だが、「前半の最後にちょっとだけ出れて、そこで少し落ち着けた」と、後半は粘り強いディフェンスで関西大の反撃を跳ね返した。後半28分には関西大のMF金久真也(4年)がゴール前に抜け出しかけたところで体を張り、ピンチを守るファインプレーも見せた。
復帰戦だった。10月17日の関東大学リーグ・駒澤大戦で首を負傷し、長期離脱。しばらくはヘディングもできない時期が続いた。この日が約2ヵ月ぶりとなる戦列復帰。突然の出番にも「はっきりプレーしようと思っていた。できるだけ簡単に」と堂々とプレーした。
左ひざを痛めた蛭田の状態次第では、1月6日の決勝は先発の可能性がある。「出たら自分にできることをやって勝利に貢献したい」と意気込む吉田には心強い仲間もいる。
GK高木駿(2年)とは東京Vユースでも一緒にプレーしていた旧知の仲。吉田が「小学生のころから知っているし、やりやすい」と言えば、高木も「(吉田が)チームを救ってくれた。信頼していますから」と話す。
同じく東京Vユース出身のDF奥田大二郎(2年)は累積警告で決勝は出場停止。仲間のためにも絶対に負けるわけにはいかない。1回戦から準決勝まで、失点はPKによる1点のみ。メンバーが変わっても堅守を保てるか。明大の51年ぶり優勝の鍵は守備陣が握っている。
<写真>前半42分から出場したDF吉田啓祐は攻守で活躍
(取材・文 西山紘平)
特設:大学選手権09
“伏兵”のピンポイントクロスが明治大を決勝進出に導いた。1-0とリードしながら相手の反撃を受け、我慢の時間が続いていた後半35分。DF吉田啓祐(2年)の右クロスに合わせたMF都丸昌弘(4年)のヘディングシュートのこぼれ球をFW久保裕一(3年)が押し込み、試合を決定付けた。
左ひざを痛めたDF蛭田達也(4年)に代わって前半42分から途中出場した。センターバックの負傷というアクシデントによる緊急投入。「緊張した」という吉田だが、「前半の最後にちょっとだけ出れて、そこで少し落ち着けた」と、後半は粘り強いディフェンスで関西大の反撃を跳ね返した。後半28分には関西大のMF金久真也(4年)がゴール前に抜け出しかけたところで体を張り、ピンチを守るファインプレーも見せた。
復帰戦だった。10月17日の関東大学リーグ・駒澤大戦で首を負傷し、長期離脱。しばらくはヘディングもできない時期が続いた。この日が約2ヵ月ぶりとなる戦列復帰。突然の出番にも「はっきりプレーしようと思っていた。できるだけ簡単に」と堂々とプレーした。
左ひざを痛めた蛭田の状態次第では、1月6日の決勝は先発の可能性がある。「出たら自分にできることをやって勝利に貢献したい」と意気込む吉田には心強い仲間もいる。
GK高木駿(2年)とは東京Vユースでも一緒にプレーしていた旧知の仲。吉田が「小学生のころから知っているし、やりやすい」と言えば、高木も「(吉田が)チームを救ってくれた。信頼していますから」と話す。
同じく東京Vユース出身のDF奥田大二郎(2年)は累積警告で決勝は出場停止。仲間のためにも絶対に負けるわけにはいかない。1回戦から準決勝まで、失点はPKによる1点のみ。メンバーが変わっても堅守を保てるか。明大の51年ぶり優勝の鍵は守備陣が握っている。
<写真>前半42分から出場したDF吉田啓祐は攻守で活躍
(取材・文 西山紘平)
特設:大学選手権09