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[Jユースカップ]F東京U-18、広島ユースの猛攻振り切り2年ぶり2度目の栄冠!

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[12.27 Jユースカップ決勝 F東京U-18 2-0 広島ユース 長居]

 2009Jユースカップ第17回Jユース選手権大会は27日、決勝を行い、FC東京U-18がサンフレッチェ広島ユースに2-0で勝利。2年ぶり2回目の日本一に輝いた。

「これだけてこずった試合は最近の中でなかった」(F東京U-18・倉又寿雄監督)
「最後の試合で気持ちをこめて戦ってくれた。相手はこんなにボールをまわされた経験はなかったはず」(広島ユース・森山佳郎監督)
試合後の両指揮官の言葉がこの試合の内容を如実に物語っていた。結果として勝者はF東京だったが、それはあくまで結果であって、広島にもそれ同様の大きな拍手を送りたい一戦だった。

 立ち上がりは互いに一歩も引かない一進一退の戦いが繰り広げられた。26分にFW重松健太郎のブレ球FKがGKのファンブルを誘い、F東京が先制しても、お互いに譲らない、白熱した攻防が繰り広げられた。

 しかし36分、広島MF森保翔平が接触プレーで、この日2枚目のイエローカードをもらい、退場処分となってしまう。良く見ると、相手が先にファールをしているように見え、広島にとっては不運としか言いようがないジャッジを受けてしまった。

 だが、ここから躍動したのは10人の広島だった。「つぶれるまで走って戦え!」という単純明快な檄に、広島の選手たちは解き放たれたかのように、ピッチを広く使った人もボールも動くサッカーで、FC東京を押し込んでいく。
 守っても越智翔太、宗近慧、後半から投入された浅田裕史の3バックを軸に、ボランチの中山雄登、早瀬良平と宮本徹の両ウィングバックが全力で戻って、強固な壁を構築。攻守共に広島が高い集中力を見せた。

 しかし、重松、山口潤、三田尚央、梅内和磨、山崎直之と攻撃陣にタレントを揃えるF東京は、苦しみながらも勝負どころは見逃さなかった。35分、重松の仕掛けから、バイタルエリアのこぼれ球をMF年森勝哉が拾い、三田へ繋ぐ。三田はGKの位置を良く見たコントロールショットを叩き込み、2-0。「2点目を取るまでは広島ペースだった。2点目は本当に大きかった」と倉又監督が語ったように、このゴールがF東京に栄冠をもたらす決定的なものとなった。

「今年はタイトルがなくて、この大会にかける思いが強かった」と倉又監督が語るF東京が、最後まで自分たちのサッカーを10人でやり抜いた広島の脅威の追い上げをかわし、2年ぶり2度目の栄冠を手にした。

(FBN)

特設:Jユースカップ2009

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