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[総体]集中力高い守備で対抗、佐賀商は連覇逃すも指揮官「褒めたい」

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[6.3 全国高校総体佐賀県予選決勝 佐賀商高 0-5 佐賀東高 佐賀陸上]

 佐賀商高の相良利朗監督は試合後、無念さを滲ませながらも「悔しいけれど、ここまで来たことは褒めたい。また前を向いてやっていきたい」と4試合中3試合1点差という厳しい戦いを乗り越えて決勝まで勝ち上がった選手たちを讃えた。

 12年度に9年ぶりに全国高校選手権に出場し、昨年は16年ぶりに全国総体出場。佐賀県内最多の高校選手権出場13回、高校総体出場16回の古豪が復活を果たした。過去2年いた前線のタレントが不在の今年は厳しい戦いが予想されたが、その中でも継続して取り組んできた守備で新人戦優勝の佐賀学園高を延長戦の末に下すなど、今夏も決勝へ駒を進めてきた。

 決勝では立ち上がりから圧倒的にボールを支配されたが、GK藤原怜(3年)中心に好守を連発。特に前半は次々と危ないシーンでもシュートを次々とブロックして、ユニフォームと同じく赤く染まったスタンドを何度も沸かせた。素晴らしい集中力で守り、わずかなチャンスを活かしてゴールへ迫った。前半、後半に一度ずつゴールマウスに阻まれたシュートが決まっていれば、結果はまた違ったかもしれない。

 上級生中心の守備陣が奮闘し、1年生FW南里京介や2年生アタッカー、MF松尾明篤もキラリと光るプレーを見せた。終盤の連続失点で点差こそついたものの、選手権へ十分つながる戦いぶりだった。準決勝で敗れた新人戦から一歩階段を上った佐賀商が選手権でもう一段階段を上る。

(取材・文 吉田太郎)

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