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[総体]親子三代GKで国体出場の小笠がPKセーブ!立正大淞南が米子北との山陰勢対決制して4強入り!

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[8.7 全国高校総体準々決勝 立正大淞南高 0-0(PK4-2)米子北高 三木防災公園陸上競技場]

 4強への切符を懸けた09年大会準優勝校・米子北高(鳥取)と11、12年大会4強の立正大淞南高(島根)との一戦は0-0で突入したPK戦の末、4-2で立正大淞南が勝利。今大会3度目のPK戦もものにした立正大淞南は8日の準決勝で東福岡高(福岡)と戦う。

 近年躍進著しい山陰勢の両校。立正大淞南の南健司監督は「(一昔前は想像できないようなことだったが、)向こうはインターハイ準優勝、こっちは選手権3位、インターハイ3位、3位というので鳥取・島根、山陰勢の小中学生にもウチの生徒にも『夢を与える存在であれ』と言っているんですけど、両チームが十分夢を与える存在になってきたというのは1つお互い今日この対戦ができて嬉しかったことですね」と喜んだ。

 その山陰勢対決は互いに粘り、走り合った好勝負。今年の総体中国大会では立正大淞南、プリンスリーグ中国では米子北が勝っている両校の戦いは、立正大淞南がFW井上直輝とFW杉本龍哉の2トップ中心に一刺しを狙うが、米子北は守備の柱であるCB嶋田遼允が井上を封じるなど得点を許さない。南監督も「アプローチ、カバー、プレスバック、スペースマークというのを、全員が切れることなく忠実にやってしまうというのがスーパーだったと思いますね」と米子北を讃えていたが、互いの好守によって無得点のまま、試合はPK戦へ突入した。

 そしてPK戦では南監督が「親子三代GKで、全員国体に出ている」と説明する立正大淞南GK小笠姫馬が先行・米子北の3人目をセーブ。「スピードがあるんですよ。あの体型なんですけど短距離が速くて『こぼしました、行きました』でバッと出るのとか、1対1でキュッと出るスピードとか抜群なんですよ。彼はトップレベルだと思います」(南監督)という小笠のセーブで立正大淞南は優位に立った。立正大淞南は1人目の井上、MF上村大悟、MF白岩直斗と3人連続で成功。米子北の4人目が失敗したのに対し、立正大淞南は4人目のDF武田航太朗も決めて4-2で勝利。山陰勢対決を制して3年ぶりの準決勝進出を決めた。

(写真協力『高校サッカー年鑑』)

(取材 土屋雅史)
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