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慶誠は昨年初の4強、今年は初の決勝進出。次は大津を倒すための日々へ

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慶誠高MF山下大斗主将は決定的なスルーパスを通すなど存在感

[6.8 インターハイ熊本県予選決勝 大津高 5-0 慶誠高 えがおS]

 昨年は初の4強。「4つに入ったから、そこからどうやってファイナルに入るか」を掲げて新シーズンを迎えた慶誠高が古木裕監督就任7年目で初の決勝の舞台に立った。

 立ち上がりに王者・大津高の攻勢を受けてしまい、相手の良さを出させてしまって連続失点。ゲームプランが崩れてしまう。「勇気がなかったですね。選手は頑張っていますけれども大人がまだまだ導いてやれなかった」と古木監督。「オフのボールがないところでズレて動いていくとか。そういうサッカーをやってきた」というチームは、立ち上がりの連続失点後、逃げずに自分たちのサッカーを表現し、良い守備から良い攻撃に結びつけるシーンを増やしていた。

 MF山下大斗主将(3年)が間を突くドリブルやスルーパスで存在感。ボール奪取光るMF大倉翔琉(3年)や一般生のFW村上誠将(3年)のポストプレーなど各選手が戦えるところを見せ、GK{村中昂星}}(3年)は1対1を含めて幾度も相手の決定打をストップした。

 だが、古木監督の母校で、2カテゴリー上のプレミアリーグを戦う大津との差は大きかった。シュート数3-29でスコアは0-5。だが、古木監督の恩師である大津・平岡和徳総監督も評価する決勝進出だった。

 昨年、初の準決勝へ駒を進め、今年は決勝進出と階段を上ってきたチームは、あと1つの大きな一歩に挑戦する。指揮官は「大津倒すためにどうすると思考回路が変わってくること、大津どう倒すとシフトチェンジしてくれることに期待したい」と語った。

 選手権へ向けて、古木監督は「止める・蹴る・外す・運ぶというところは徹底してやろうと言っていますけれども、まだまだそこのクオリティを上げていかないといけない」と指摘。まずは、出場権を勝ち取った九州大会で「1勝」して新たな一歩を刻む

(取材・文 吉田太郎)
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